咬合病の診断と管理:2

歯科医師・山田忠生

 

治療をするべき問題の病因を診断することなく、どのような症例であっても始めるべきではない、というのはその原因が理解されると、問題の再発を最小限にするか、予防する方法、そして私たちの修復物の寿命を延ばす方法を、患者に一層容易に教育することができる。たとえば審美的な修復が急速に進行する多発性のウ蝕の結果であるのなら(図2,3)私たちはその問題について患者を教育し、食事内容の管理や修正、さらにショ糖の摂取についても相談をして、患者をフッ化物の塗布を含む養生法と、適切な口腔衛生下におく。病因が歯周病や咬合病であっても、同様の行動をとる。私たちが審美的な治療、あるいは口腔リハビリテーションを考慮するのであれば、このような系統だったアプローチを使用することを考慮するべきである。

 

 

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