歯科医師・山田忠生
誰も待つのは嫌いである
誰でも、どのような理由であっても、誰かのリストに自分の名前が掲載されることは好まない。そこで、私は受付にはこのように話すように教育した。「シュースター先生はこの時期に幾人かの患者さんの治療を終えるようですので、数週間以内にあなたの診査のために出会うことになります。」日付欄の左側に、患者に電話をした日にちを記載して、日付斜線の右側には患者に再び電話をすると話した日程を書く。このリストはコントロールされ、監視しておかなければならない。患者は、それがコントロールされているからこそ待つのである。その管理がいい加減なものであれば、患者は待ってくれないだろう。これを監視していくには優秀な受付を必要とするが、この医業のタイプの価値を受付とコミュニケートする責任が歯科医師にある。それは、――あらゆる面からも異なっており、異なったアプローチをしなければならない。そうでなければ、あなたの患者は1か月から数週間に渡って予約されていき、診ていない患者が増え、スケジュールはすし詰め状態となる。どのような単独な理由であっても、これほどに医業が確立されまいままに破壊されることはない。