マークス「完全歯科医業学」:350

歯科医師・山田忠生

 

19・リコール

患者が型通りのリコールの通知や、ハガキに応じようとしないときには、しばしば歯科医師は”責任からの免除”を要求することがある。通知が無くても歯科医師の許に行くことは、――確かに”1年に2回は歯科医師に診てもらいましょう”というテレビからの指令に駆り立てられた――患者の責任であると考えている歯科医師さえいる。

責任はさておいても、両者ともにきわめて近視眼的である、というのはリコールでの再来院が高いということは、管理の行き届いた、そして生産的な診療を意味するからである。しかし、それでも歯科医師は責任をもっている――そして、よく耳にする”しつこくリコールで再来院を強要することは商業主義的に見られる”という理由付け(しばしば、これはものぐさをごまかすためであるが)で弁解され得るものではない。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。