歯科医師・山田忠生
お金の使い方の下手な人は、十分にお金をもつことがない、そして時間管理の下手な人は、時間に余裕をもつことが決してないようだ。
仕事の上でやりくりをするためには、色分けしたアポイントメント・ブックを使うことだ。
この両方(毎日の記録書とアポイントメント・ブック)を使えば、あなたの生活はドラマチックなまでに変わるだろう。
歯科医師・山田忠生
お金の使い方の下手な人は、十分にお金をもつことがない、そして時間管理の下手な人は、時間に余裕をもつことが決してないようだ。
仕事の上でやりくりをするためには、色分けしたアポイントメント・ブックを使うことだ。
この両方(毎日の記録書とアポイントメント・ブック)を使えば、あなたの生活はドラマチックなまでに変わるだろう。
歯科医師・山田忠生
歯科医師が語る破壊の進行についての説明を聴いているときに、患者は”注意を促す”知人や友人を思い起こすであろう。歯科医師は患者のその何気ない思いに注意を向けることができるのである。「2~3か月前に私が歯を失った理由を尋ねたときに、すぐにムシ歯のことを話されました。歯肉や骨の損傷については、あまりご存知ではありませんでした。あなたの知り合いの方に同じような質問をされたら、あなたと同じ状態の人がおられると思います。ご自分のお口をしっかりと管理しようと思っておられるのなら、そのお口の本当の状態をわかっているということがとても大切なことです。幸いなことに、私たちは患者さんが原因について理解し、認識されることを強く訴えていますので、現代歯科医学がどのようにして歯を失うことを防いでいるかを、患者さんが他の人々に説明する立場に立っていただきたいのです。」
歯科医師・山田忠生
再診用の時間をもう少し延ばしたければ、3人分の診療時間を1時間15分にすることで可能となる。診療時間を長くすると、それぞれの診療で節約できるのは5分間にすぎなくても、それだけのわずかな時間でも有意義である。20人の患者を1週間診るとすれば、節約できる時間は100分となる。平均的な歯科医師の生産性を考えてみると、この100分は総所得をかなり挙げていることになる。さらに3人の患者を1時間で診れば、1週間につき200分の節約にもなるのである。この方法を採用すると歯科衛生士をもっていない歯科医師にとって、毎日が非常に楽である。仮に歯科医師が患者の歯石の量が少ないので、年1回の診査でよいと考えたとしても、歯科医師と患者の双方が今まで以上の利益を得るはずである。リコールを調査して変更を加えた後、残りの患者のアポイントメントのパターンを観察してみた。1/4顎治療は正常に実施されていた。患者は通常、1/4顎ごとに1時間があてがわれているので、診療が4回必要なときはアポイントメント・ブックでは4時間が必要である。患者のカルテに目を通して、上記の4回の診療で何をしたのかを確かめてみた結果、4回の診療はしばしば2時間半の1回の診療でできることがわかった。1回2時間半が長いようであれば、1時間半ずつ2回に分けて行う。これで1時間が45分に短縮され、15分が節約されることになる。以前に一度でも診療を受けたことのある患者には、次にどのような治療を行うかをよく検討し、ムダな時間を省いて計画を立て直す。
歯科医師・山田忠生
ブラキシズムは、どれほど一般的か
専門家は4.000万人のアメリカ人が昼間、あるいは夜間に歯をこすり合わせると推定している、そのうちの10%は自分の歯や歯科充填物、冠を著しく損傷するのに十分なほど激しくこすり合わせている。
ブラキシズムの割合は年齢をともに減少する。30歳以上の成人では13と推定されるが、60歳以上では3%に低下する。
ブラキシズムは早期の幼児期に一般的である。研究者によれば、幼児の約1/3が睡眠中に歯をこすり合わせていると推測している。この状況は5~6歳児の永久歯が萌出することによって通常はなくなってしまう。
歯科医師・山田忠生
相手に心からの好意と関心をもつこと.これは自明のことであるが、あえて繰り返すだけの価値がある――最も好まれる人というのは、心から他人を好きになり、自由にそれを表現できる人であることが多い。このことは誰もがレオ・バスクグリアのようにすべての人を両腕の中に抱きしめるべきである、ということを意味しているのではない。人それぞれで愛情の表現は異なっているのである。正直なところとして、あなたがあまり人を好きになれないと仮定してみよう。多分、あなたは会話をしたり、患者に接するマナーを養うことよりも、技工をしている方が好きなはずである。歯科医業で成功するために外向的であろうとする必要はないのである。数多くの内向性の歯科医師が成功しており、好感をもたれている。というのも、仕事が良心的であり、行き届いた配慮が仕事からうかがわれるからである。さらには、販売能力がその人の提供できる能力をはるかに超えた外向性の歯科医師も存在している。
歯科医師・山田忠生
インタビューにあたっての、あなたの関心事はより速やかに、より多くの情報を得たいということで、それを引き出すために世間話や何気ない話を持ち出すのである。そうした話しあいの中でその話題を切り上げることや、情報の足らない部分を収集することがすばやくできないときには、明確なしつもんをすることが必要となる。大切なことはあなたが自分をコントロールして、自分のしていることを自覚しているということである。訓練を積むことにより、患者二対してあだやかで敵対心をあたえることなく、明確で快適にインタビューを方向づけていくことができる。
歯科医師・山田忠生
Budham は、方針決定の3つのレベルについて、次のように述べている。
最高責任レベル――歯科医師が独自で決定しなければならない。
・基本的なオフィスの哲学と使命
・多額の財政的支出
・設備の設置場所
・引退の時期
経営管理レベルーースタッフが歯科医師とともに決定を行う
・診療費の決定
・休暇規則。たとえば病欠を有給にするかどうかなど
・新しいチームメンバーの採用
・中期、および短期計画
・経費の予算額
・診療時間の変更
・コンピュータの導入も考慮したシステムや、スケジュールの変更
日常の決定レベルーーそれぞれのメンバーは、診療業務の正確な処理と遂行のための決定に対して責任と義務を負っている。
歯科医師・山田忠生
私も歯科医師になったばかりの頃、つまり50年以上前のことになるが、患者からの質問は苦手だった。違った意味で、”聴く耳”をもっていなかったのだろう。忙しいからとか、説明をする時間がとれないということではない。うまく答えられなかったらどうしょうかとか、知らないことだったらどう返答すればいいのだろうかと、正直ドキドキするものだ。
今にして思えば恥ずかしいことだが、知らないことばかりという状況だった。診療が終わり、帰宅してから何度、大学時代の教科書を開いたことだろう。そして、そこに記載されているかなりの文章が明確に理解できるのだ。大学時代はまったく右から左に通り抜けていた。何度も言っているが、講義は講義、臨床は臨床というばかばかしいほどの別次元として教えるという教育の弊害があった。今ではどうなっているのかは、知らないが…。
折に触れて語っていることがあった。あえて、誤解を恐れず話している。それは、こういうことだ。
「知りません。」、「わかりません。」、「できません。」、「ダメです。」が、患者に話せて一人前の歯医者ではないかということだ。
歯科医師・山田忠生
ブラキシズムの症状
ブラキシズムをもった人々は、そのことに気づいていないかもしれない。夜間に歯をこすり合わせることによる症状は、以下の通りである。
・歯の痛み、顎の痛み、原因不明の顔面痛、耳痛、頭痛
・顎の痛みと腫れ
・歯、人工冠、あるいは充填物の破損
・歯の形態の変化
・ベッドをともにする人から歯のこすり合わせ、歯ぎしりによる音への苦情
歯科医師・山田忠生
優先予約
まず何が得意なのか、何をやりたいのか、やるたくないのは何かを決めなくてはならない。優先予約表と使うことにより、歯科医業において最もやりたいこと、少しでもやりたいことを書き出すことができる。やらないとしたことについても、手がけることができる。また、あなたが少なくともやりたいということを行い、わたしもそれをしてあげ、同じ場所を分け合いながらうまくやっていける歯科医師を見つけることができる。
何かをものすごくうまくやってくれる誰かほかの人を雇って、楽しく、幸福に暮らす。
一度やると決めれば…たとえすべてのことだとしても…色分けをして、それによって系統立てることができる。
手っ取り早い例を挙げてみる。ときどき、私は義歯を製作する。そして、これが私の義歯を製作する技術を系統立てて試みてきた方法なのである。