ザ・デンタルフィロソフィ:165

歯科医師・山田忠生

 

あなたがスタッフに対して大きな期待を寄せていることを、終始一貫してスタッフに伝えることである。そして、スタッフが自分の才能を最大限に発揮できるように援助することである。いつも感謝の気持ちを表し、あなたが信頼しているということをスタッフに感じさせることが大切である。

あなたがこの原則を自分のものにすれば、医業管理においてどのような方法や技術を使っても問題は起こらないだろう。

医業管理は本質的に哲学であるといえる。結局はそれぞれのオフィスが、独自のスタイルを開発しなければならない。歯科医師とスタッフはその哲学を展開していく中で、患者管理の概念と重要性、そして技術的卓越性の基準とに対処していかなければならない。

 

 

 

パンキー歯科診業哲理:292

歯科医師・山田忠生

 

情緒的訴えを考慮したオフィスの雰囲気をデザインする.自己保存タイプの人のためには、生理的な環境を快適で安心感をもたせるようにする。治療室がそれぞれ独立していること。となりの部屋から痛みに耐えかねた患者の叫び声を聞くことほど、患者を狼狽させるものはない。金銭タイプの人はムダを嫌い、効率的であることを重要視する。そのためにはオフィスはきちんとしており、過度になることなく設備が整っておくようにすること。目新しいものや、遊び心のあるものはロマンスタイプの人に合っている。壁には興味をそそる絵画、待合室の熱帯魚、そして漫画やジョークの本などは、感受性に富んだこのタイプの人にとってすべて効果的なものである。承認タイプの人は、個人的な接触を好む。つまり、あたらしい患者を紹介したときの感謝の手紙や、定期診査を知らせる手紙などを喜ぶのである。

 

 

 

ブラキシズム:20

歯科医師・山田忠生

 

人びとがバイオフィードバックこそ、自分たちを助けてくれるものであるということを聴いている。あなたは、このことについて何か述べることがあるか。

はい、バイオフィードバックは私が1日を通して意識を受け入れるということを以前に言及した原則である。さまざまなフィードバックの可能性がある。それはあなたに正しい顎の位置を思い出させるために、電話で思い出させるものであり、あるいは付箋のような視覚的な手がかりでもあり得る。

しかし、もちろん夜に気づくことは全く異なった問題である。幸い、たとえばラビアル・インセプターのような、吸引反射を刺激する機能的な装置もある。この反射は鼻呼吸を刺激し、筋肉の弛緩を引き起こす。バイオネーター装置のような機能的なものは、歯科的な組織が発育途上にある子どもには顕著な影響を及ぼす。私は最近、それらが成人にも利益をもたらす可能性についても観察している。最後に、私は大脳辺縁系を落ち着かせるのに役立つ頭蓋のいくつかのポイントを両側性に刺激をする実験を行っており、その結果を楽しみにしている。

 

 

デンタル・コミュニケーション:142

歯科医師・山田忠生

 

時間は約束通り守らなくてはならない。あなたが約束の時間に遅れるときには、何分後になるという正確な時間を伝え、患者に待つか、予定を変えるかを選択させる。あなたの方が約束の時間通りにできないのであれば、患者は自由に次回の約束をして帰宅してよい。患者はあなたへの礼儀から、診てもらえるまで待っているかもしれない。逆もまた真なりで、患者が遅れてきても、あなたは待つかもしれない。

二人の間の信頼というものは、それぞれが観察し合ったことに影響されるのである。というのは”百聞は一見に如かず”であり、人が他者を信頼するときは、他者の言動の中に信頼を”見出す”のである。ある事情からあなたを信頼しない、という事実をもって不振を抱く人に直面することがある。このように信頼関係を構築していくためには、不信に対して積極果敢な攻撃をする必要がある。

 

 

シュースター「卓越歯科医業学」:239

歯科医師・山田忠生

 

診断書の例(B)

私たち歯科医師にできる最も重要な仕事は、徹底した診査と診断であります。正常なものと、異常なものを知ることも大切ですが、はるかに重要なことはなぜ今のようになったのか、それを理解することです。レントゲン撮影や研究用模型を含む徹底した診査をすれば、あなたの将来を正確に予見することができます。

チャールズ・メイヨ博士は、”予防歯科医学は人間の寿命を10年は延ばせる”と話しました。自然の歯を保護することにより、人は食物を食べて、消化することができます。そして、義歯で食べられるものを選ぶのではなく、自分で食べるものを選ぶという重大な決定をすることができます。ここであなたの現在のお口の状態と、それが未来のあなたの歯の保存にどのように影響するかをご報告しましょう。お読みいただいて疑問な点がありましたら、書き留めておいてください。後を話し合いましょう。

 

 

バークリー予防歯科の概要:240

歯科医師・山田忠生

 

反応の手段には、一つの特長がある――彼らは自己弁護をしなければならないのである。セールスマンや教師の声は、これから使用しようとしている人々を驚かせる。注目するべき実験を要約して、カール・ロジャーズは次のように解説している。

「スポンサー側の価値と相反するときでも、このセンターのスポンサー側が進んで人々を自由に振舞わせようとしているのがうかがわれる。人に”望ましい”と考えることを自由に選ばせることや、拒否させようとするためには基本的な態度を反省する必要がある。その態度は精神療法家(歯科医師、政治家など)以上に、生物学者にはむずかしいことである。」

ペッカムセンターの実験は、次のような提案をしている。一定期間以上に診療所の職員がそのようなことを自発的に実行するようにすれば、健康に対する強い責任感を養うことができる一方、今日のほとんどの貧困者用診療所の場合のように、十分に心がけはしていても誤った指導がされているために、職員が貧しい人々や無学な人々を悩ますようなことになれば失敗の可能性はより大きくなる。失敗があれば患者の責任感はより低下して、敬意をもって扱われなかった恨みは増すばかりである。

 

 

 

なぜ、宝塚市には「市民ホール」がないのか?:3

歯科医師・山田忠生

 

宝塚市の「市民ホール」に関する公式見解

2017年3月市議会における中川/宝塚市長(当時)の答弁

「大きな市民ホールの実現可能性につきましては、本市では1966年に宝塚市民会館として定員1千名のホールを御殿山に建設し、市民に長く親しまれましたが、阪神・淡路大震災により多大な被害を受けたため、1997年3月末をもって閉館しました。

その後、1998年度から新市民ホールの整備に向けた取り組みを開始しましたが、市の財政状況の悪化などもあり、2000年度をもって計画を一時休止、さらに2008年1月には施設整備の中止を決定しました。

現在、本市には、定員500人以上収容できる大きなホールがありませんので、多くの市民、特に文化芸術活動に取り組まれている方々などから、新たな市民ホールの整備を望む声があることは市としても認識しており、将来に向けての大きな課題であると考えています。

今後も、市民ホールの必要性を初め、場所や規模、整備内容など、利用者のニーズを十分に把握するとともに、近隣市における今後の状況、また、公共施設マネジメントの観点なども踏まえ、慎重に検討していく必要があると考えています。」

 

 

 

ブラキシズム:19

歯科医師・山田忠生

 

マウスガードは、歯の摩耗や後退した歯肉を保護するか。

マウスガードの実装済みの効果の一つとして、歯の摩耗からの保護と、それを減速させることがある。加えて、咬合力を減らすことができる。口を大きく開けるほど、噛み切らねばならない力は小さくなってしまう。これはワニの噛み合わせと同じ原則で、口腔内の小さな木片は嚙み切ることができない。歯周組織のためには、マウスガードは咬合力にさらに効果的である、特に喪失歯があるとか、未治療の位置異常の場合で、歯肉退縮に関係した圧迫に、一層調和させるのである。ブラキシズムは歯周問題の悪化要因であり、マウスガードはリスクを抱えた人々に対して大いにダメージを予防することができ、動揺歯の寿命を延ばすことができる。しかし、呼吸困難と睡眠時無呼吸の場合には、警戒をする必要がある。このような場合には、下顎を動きやすくするマウスガードは多数の妨害物の発現を増加させ得る。この場合、睡眠に関してさらに完全に分析する必要がでてくる。

 

 

 

マークス「完全歯科医業学」:374

歯科医師・山田忠生

 

恐らくは、歯科医師は患者を置き去りにしたのだ。ある時点で理解不足から患者の関心は、無くなっていたのである。関心をもつことは当然なことであると、見なすことはできないのである。ときどき、”講義”には、「私の話していることがおわかりになっていますか。」とか、「何か質問はありますか。」と、中断して問いかけなくてはならない。あらゆる時点で、患者の反応をしっかりと観察をして、説明はそれに応じて適用するべきである。

一方では、患者は説明を理解はしているが、何かを悩み続けている。1本の歯、あるいはある状態(緊急ではない)を治療するように要求するのは、患者が自分は健全であると思っているということが、通常は根拠になっている。頑なで、強情だと思われる患者に直面したときには、歯科医師は調査を始めなければならない。