パンキー歯科診業哲理:291

歯科医師・山田忠生

 

情緒的訴えを、あなたやオフィスに付加すること

ロイ・ガーンによる4つの情緒的訴え――自己保存、金銭、ロマンス、承認についてはすでに述べた通りである。患者に対してこのような重要な動機づけ要因を使って、あなたのオフィスを強くアピールすることができる。以下にその方法を述べてみよう。

スタッフ全員が情緒的訴えを識別しそれを用いることができるよう十分に精通させておく。スタッフはこのような方法で援助することを理解し、喜んで行うはずである。情緒的訴えを認識することによって、非常にむずかさいい患者も扱うことができるようになる。その結果、オフィスの雰囲気は一層穏やかで、友好的で安心感のあるものとなる。

 

 

デンタル・コミュニケーション:141

歯科医師・山田忠生

 

中には他者を信頼することができないために、頼らざるを得ないような状況になることを避けようとして、自分の生き方を変えねばならない人もいる。飛行機の嫌いな人とは基本的に応用力学、パイロット、地上管制官、電子工学、そして機械などを信頼できない人なのである。他者に何もまかせず、頼らず、危害を恐れて眠ることもできず、すべてのことをコントロールしていけるだろうか。他者を信頼できない人のもつ重荷を、あなたは実感できるだろうか。

患者があなたを信頼していないことを軽視してはいけない。お互いにとって重大な問題である。この問題の大きさを考慮するべきである。自覚するべきことは、あなたは口にしたことは実行しなければならない、そして治療中の患者に何を感じてほしいと思っているかを、はっきりを述べるべきであるということである。

 

 

バークリー予防歯科の概要:239

歯科医師・山田忠生

 

メンバーが何か行うのを励ますための第一の試験的アプローチは、普通の人であれば自分の良さを競い合うものだという一般的な過程に基づいてきた。しかし、この私たちのアプローチの方法は、後になって役に立たないということがわかった。仮定は実験より生み出されたものではないのである。

第一に、各個人は自己の能力のみを意識しており、それに従って行動する。彼らは外部の標準的なものを称賛し、あるいはうらやむこともあるかもしれないが、彼ら自身の能力を試すためにそれを刺激物として使うことはないのである。私たちは初めの18か月間に体験した失敗により、大変有意義なものを学んだ。個人というのは幼児から老人まで、権威が形を変えたような規律や規定、あるいは指示を通じて最初に伝えられるものには何であれ憤りを感じることもあれば、興味を失ったりする。

 

 

 

ザ・デンタルフィロソフィ:164

歯科医師・山田忠生

 

要約.毎日、私たちは新鮮な気持ちを失わずに仕事をしなければならない。”輝きを失ってはいけない。”権威主義的な方法から、スタッフの参画方式に変更することによって、より大きな効果を上げることができる。患者が私たちの努力や歯科医学の質を、そして同時に自分の口腔の健康状態を理解し、識別するようになったとき、私たちは飛翔し始めるのである。実際に歯科医師を見極める2つの資質がある。それは複雑な問題を解決する技術能力と、患者が歯科医師やスタッフから受ける印象に対する歯科医師の配慮の能力である。

 

 

シュースター「卓越歯科医業学」:238

歯科医師・山田忠生

 

そして、あなたが自分のお口を手入れして最も長持ちをする方法で、その個所を治療するためのマスタープランに協力することも、将来にわたって良い結果となるでしょう。レントゲン写真、研究用模型、歯周組織の診査をするなど、あなたについての歯科的、医学的な病歴を把握すれば、私はあなたの歯科疾患に対する感受性について、ずっと多くを知ることになるでしょう。そうすれば、あなたの計画を立てるのに役立ちます。あなたはこれまでに、治療に先立ってマスタープランをつくる歯科医師にかかったことがないようですが、これは納得できるものと思います。あなたはお金を節約でき、より快適に、よりよい立場で治療を受けられるでしょう。なぜなら、あなたは自分の無知に中の状態を知り、これからのお口の健康を管理することができるからです。次にあげるのは、診査の結果の大略です。質問がありましたら、予約していただき、それをおうかがいすることにいたします。

 

 

マークス「完全歯科医業学」:373

歯科医師・山田忠生

 

20ー2 なおも、1歯への充填のみを希望する患者

經驗豊かな歯科医師、つまりは現代歯科医学の物語を話して、破壊的過程の状況について説明をするような歯科医師に対して、その後ですぐに患者はこのように主張することがある。

「そうですか、先生。でも、私は面倒なことはしたくないのです。どうか、奥の歯をつめるだけにしても+らえませんか。」

歯科医師は提示することにその技術や能力を充ててきたのであるから、無理もないことだがまごつかされることになる。その歯科医師が經驗が少なかったり、あるいはしゃべり過ぎて患者が考えを表明する機会を与えなかったり、教育に時間を充当するには多忙すぎると思っているか、テクニックを記憶しておいて機械的にそれを並び立てるような歯科医師であれば、そのような返答を理解することもあるだろう。しかし、そうではないはずである。それでは、何が生じたのだろうか。

 

 

ブラキシズム:18

歯科医師・山田忠生

 

一部の歯科医師は、ブラキシズムは楔状欠損の原因ではないと考えており、それはあまりに強くブラッシングをすることであるとしている。あなたの考えは。

私は楔状欠損は多くの因子から成るものであると、つめり浸食(化学的摩耗)、摩耗(ブラッシングと咀嚼)、そして摩滅(ブラッシング)である。この3つの成分は人によってさまざまな程度で認められるであろう。歯冠と歯根との境のエナメル質は非常に薄いので、わずかなたわみであっても、容易に欠ける可能性がある。しばしば歯肉後退をしている患者には楔状欠損をみることがある。