バークリー予防歯科の概要:235

歯科医師・山田忠生

 

家族を1単位として扱えば患者の歯科的健康に関する理念はさらに展開し、予防歯科医学の実践が日常生活にさらにうまく組み入れられる。それにもかかわらず、ほんのわずかの貧困者の子どものためのプログラムが家族全体を対象として準備を進めているに過ぎない。もちろん多くの場合、家族は完全ではないが、母親と子どもたちだけででもグループとして扱おうとする努力さえ、ほtんど見られないのである。どのような子どもたちとであれ、うまく協力していくならば歯科医師はその母親に親しく働きかけ、さらに母親自身の口の健康に気を配るよう援助しなければならない。貧困家族の子どもたちからは他の階層ほどの反応を期待することはあまりできないが、もちろん母親の身代わりとなるものがプログラムに出されれば話は別である。

歯科に従事するものは現在だけではなく、数年後においても家族が彼らに何を求めているかを知る必要がある。私たちは家族の内省を過去、現在、未来の歯科的健康と、家族の個々の人の生活上の意義も考慮するように導いていかなければならない。そのプログラムは家族の一人一人が自分自身の健康に対する責任感を育てることに努力を集中しなければならない。この責任感が定着するようになれば、家族は疾患コントロールの指導を要求し、長期的な疾患コントロールのためのプログラムを開始するようになるのである。しかし、この責任感をカウンセリングによって向上させない限り、予防教育の成果は少ないであろう。

 

 

ブラキシズム:13

歯科医師・山田忠生

 

ブラキシズムは減少させることができるか?その方法は。

私は歯科医師、理学療法士、整骨医、そして言語療法士が肩を寄せて働く学際的な現場で仕事をする機会をもっている。それぞれの専門家は問題に関して、それぞれが独自の最適な考えを認めている。例えば歯科医師は診断を規定し、責任のある要因について説明、患者の意識を高めて、治療計画を確立するのに役立てる。理学療法士は筋肉の観点で取り組み、筋肉をリラックスさせることや、それが通常の長さにもどるように援助する。筋機能言語療法士は咀嚼システムを再訓練して、自己管理のできる道具を提供する。整骨医は筋骨格系と、その問題の栄養面に焦点を当てている。水門テストは家庭でも、病院でも実行可能である。診療所の外では、私たちは睡眠科医、心理学者、精神科医、そして矯正科医と協力している。場合によっては自己催眠や、瞑想手段も伝えることができる。

 

 

パンキー歯科診業哲理:286

歯科医師・山田忠生

 

あなたが普通の人間であったとすれば、清潔で整理され、穏やかな中にもプロ意識のただよう雰囲気のある環境には、安心感を抱くであろう。いよいよ新しい患者として受付へと歩いていく自分を想像してみよう。どのような感じがするだろうか。どのような印象をもっただろうか。どのように見え、音や香りはどうだろうか。きちんと整理されており、上品な感じがするだろうか。調度品はよく手入れしてあり、快適なものか。照明はどうだろうか。最新の雑誌や本がそろっているか。音楽がかかっているか。その音楽はリラックスできるものだろうか。受付やスタッフの声が大きすぎないだろうか。気楽にすわっていられるか。それとも逃げ出したい気持ちに駆られるだろうか。この経過中は正直に見つめていくべきである。第一印象は非常に重要なものであり、受付周囲は新しい患者があなたに抱く最初の視覚的印象といえる。

 

 

ザ・デンタルフィロソフィ:162

歯科医師・山田忠生

 

協働して働き、最高の業績を上げるという責任を人々が受け入れように動機づけられたとき、その組織は一層大きな成功を収め、生産性も向上するのである。

卓越性の水準を維持する責任は、その仕事を遂行する人に委ねられている。その人が目標を達成しようとしている限りは、望み通りの方法で決定させて、そして仕事をさせるべきである。というのも、人間は大きく成長する可能性をもっとぇいるものであり、重要な責任のあることをまかせて、自分の行動に責任をとらせることが、結局は良い結果を産むのである。経費が上昇を続けるようであれば、3~4か月ごとに費用を検討しなおして、事情によっては修正することもやむを得ないだろう。

 

 

デンタル・コミュニケーション:135

歯科医師・山田忠生

 

以上はすべての基本的な要因を含んだものである。話し合いをもった上で終了するということはムダがなく、また患者の感情的な気持ちを取り除くものである。そして、将来を見通した話し合いであるべきである。再び必要な治療計画を述べ、患者に希望すること、そして避けてほしいことを知らせる。患者二とっては質問をすることや、指示をはっきりと聞き返す機会ともなる。

人が別れにもつ共通した感情としては悲しみ、怒り、そして感謝の気持ちがある。要を得た、このような言葉がある。”別れは悲しく、狂おしく、また楽しくもあり、悪くないものだ。”ときには恐怖や、驚きの気持ちをもつこともある。究極の別れは死である。上述の感情はのちに残された友人や、親族にみることができる。当然のことながら患者が診療を終えたときには、死による別れに伴う感情ほどのことはない。しかし、歯科医師、患者、アシスタント、受付などかかわりをもった人々は、多かれ少なかれこのような感情を抱くものである。それは、それぞれの親密度や関わりの程度によって異なってくる。

 

 

シュースター「卓越歯科医業学」:233

歯科医師・山田忠生

 

これは、意味のあることです。なぜなら、成功した事業や組織のほとんどが目標や、目的に従って行動をしているからです。そうすれば正しい方向に進むことができるだけでなく、適切な道を誤ることはありません。

先になって失敗をしないように、最初の時間を使って私たちが慎重に事を進める理由はこれなのです。

興味をもっていただけそうなお知らせを同封しましたので、ご一読ください。

次回にお会いしたときに、あなたの歯の将来のため、そして偶然に起こることなど何一つ残さないよう、ともに計画を立てることを楽しみにしています。

あなたの歯の輝かしい将来を願って。

 

 

 

宝塚市長に要望:11

歯科医師・山田忠生

 

■2019年8月、請願の採択を受けて宝塚市の対応について問い合わせたところ、別紙のような「将来に向けた課題であると考えている。」という回答を得た。

(次回に、回答書を掲載する。)

 

 

 

 

 

マークス「完全歯科医業学」:368

歯科医師・山田忠生

 

確かに逆の反応を認識し、それが生じる前に避ける方策を立てることは一層賢明なことである。こうしたことを念頭に置いて一連の3回来院方式というものが、広く教育上の問題を未然に防ぐためにも立案されたのである。予期されない問題が生じても、患者の必要性が必ずしも失われなくても、歯科医師が状態を理解し冷静さを失わないように備える。専門的な権威者は思いやりのある敵意のない状態をしましながら、通常は完遂するのである。

この章では、歯科医師が最も一般的に直面しがちないくつかの難題の取り扱いについて話し合うことにする。

 

 

 

パンキー歯科診業哲理:285

歯科医師・山田忠生

 

あなたに診てもらうため約束をして訪れる新しい患者に、自分をおいてみることだ。すぐに処置が必要な問題をもっていることもあれば、最近引っ越しをしてきて定期診査で来院しているのかもしれない。あるいは1日延ばしにしてきたしょちを受けようと考えていることもある。以前の歯科治療に満足できないので、初めての歯科医師を訪れようとしているのだ。患者としてのあなたは、この初めての歯科医師にわずかとはいえ不安を抱いていることもあれば、死刑執行の銃殺隊に直面しようとしているように感じているかもしれない。そのような自分をどうすれば元気づけて、気持ちを楽にさせられるだろうか。

 

 

ザ・デンタルフィロソフィ:161

歯科医師・山田忠生

 

職務の明確化.それぞれの職務間の関連事項を確認することが大切である。私の考えでは、予約担当者がチェアサイドアシスタントに直接会って、歯科医師が治療にどれだけの時間がかかるのかを確認して、話し合うことが重要である。「あなたの仕事がうまくできるようにするのに、日程はどのようにしましょうか。それに私の方は能率的に日程を組みたいのですが、そちらの方でそのために何かできることはありませんか。」また、技工助手が直接に技工士とスケジュールについて話し合うことも大切である。つまり、技工士が予定通りに修復物を完成するためには私たちはどうする方が良いのか、私たちがスケジュール通りに仕事をするには技工士に何ができるかということを話し合う。