シュースター「卓越歯科医業学」:230

歯科医師・山田忠生

 

第1回診査予約の遂行にあたって

 

新患者が初めての予約にオフィスを訪れた後に、このような手紙を出す。その他に、患者教育用のお知らせも何枚か同封する。

 

あなたはきっと、うわ! たくさん送らないといけないのだな、と言うだろう。…その通りなのだ。私は患者と話をしたいのであり、同様に文書でコミュニケーションももちたいのだ。遅かれ早かれ、彼らは連絡をつけ始めるだろう。

 

 

バークリー予防歯科の概要:230

歯科医師・山田忠生

 

さらには患者自身が辺縁の適合性を判定すること、フロスを使って接触点の適切性を判断できるようになれば、デカスロン・デンティストの歯科治療が以前の歯科医師とは、どのように違うかを比較できるようになるのである。このようにして患者は以上述べたような内容の歯科医療を受けた場合にかかる、割増料金にも納得がいくのである。評価時期の経過とともに保険会社のコンピューターも、そしてその重役たちにデカスロン・デンティストによる保存治療がその質の高さにより、現在扱っているコストの低い歯科医療よりも反って経済的であることを認めさせるようになるだろう。そのときがくるまでデカスロン・デンティストは、自分の価値を認めてもらうためにも、保険会社の訪問を頻繁に受け入れることになる。

 

 

ブラキシズム:3

歯科医師・山田忠生

 

覚醒時のブラキシズムは、習慣や無知のためにしばしば無意識に行われる。多くの人びとは長年に渡って無意識に筋肉の緊張と、結果として経験する痛みとの間につながりをもつことなく、顎の筋肉を収縮させつづけることが可能である。この筋肉緊張過多は歯の接触とは関係なく、交感神経系システムの過剰活動につながりがある。身体にとって攻撃として認識されるような信号は、私たちの防衛システムを活性化し、身体の特定の筋肉を収縮させる効果がある。急性の状況にあって、あるいは副交感神経の休息システムによって即時に相殺されるときには、それは実際に非常に有益であり、不可欠でさえある。しかしながら、身体が慢性的に攻撃を知覚すれば、それの限界がくるまでその貯えを輩出させる。ストレスの多い環境、生活の出来事への増加する反応、慢性的な痛み、あるいは不健康なライフスタイルというのは、すべてが責任を伴う要因である。自律神経系のこの調節は遺伝的であり、かつ後天的なものであると考える。一方では、遺伝的であるが他方では人間が成長をしていく環境に応じて進化する。

 

 

パンキー歯科診業哲理:281

歯科医師・山田忠生

 

歯科医師としての自分を紹介すること

あなたやスタッフが、新しい患者と出会う前に心に留めておくべき最も重要な考えというのは、その患者をどのようにして伝道者として育てるかということである。伝道者となった患者は、あなたを自分が知り得る限りの最高の歯科医師であると感じているので、友人や家族、親せきをあなたに紹介したいと思うようになる、このような人はあなたのコミュニケーションの方法、共感の感情、暖かな接触、声の調子、そしてマナーや容姿などに好感を抱いている。これらがどのように組み合わさっているのであれ、忘れてならない重要なことは、新しい患者というのはあなたの伝道者になることを望んでいるということである。Dr.パンキーが語っているように、あなたの医業が健康で強固であるためには、伝道者に始まり伝道者に終わるのである。Dr.ワースによれば伝道者を育てていくサイクルは、新しい患者とともに始まり、満足した患者が新しい患者を紹介することによって完了するということである。

 

 

ブラキシズム:8

歯科医師・山田忠生

 

なぜ、人々は歯をきしませることや、くいしばることをするのか。遺伝的要因はあるのか。

最近まで多くの歯科医師は、咬合がブラキシズムの主要因であると考えていたが、科学的根拠からブラキシズムと咬合要因との間にはつながりがない、――あるいは、あっても最小限のつながりであるということを示されている。これはブラキシズムのメカニズムがほとんど知られていないということを示している。しかしながら、いくつかのわかっている要因がある。

 

 

デンタル・コミュニケーション:130

歯科医師・山田忠生

 

8:インタビューの終結

オフィスでは、患者の通院中に2回の区切りがある。その第1回は最初の情報収集の後である。そのときから実際の歯科治療が始まる。そして、第2回は治療の終わったときである。

”メッセージは受け手で左右される”ので、治療を始めるにあたっては、あなたが患者の話をどのように理解したかを、患者とともに再認識することが必要である。すでにインタビューや情報収集の途中で、あなたが聴いたことを確認していたとしても、患者の発言をまとめて再確認するべきである。例えば次のようにまとめてみると、誤解を発見することがある。

 

 

タタミの上を、ゲタを履いて歩く:27

歯科医師・山田忠生

 

”患者から教わる”ことが、とても大切なことになる。「患者こそ最高の教科書だ」と言って間違いはないだろう。しかし、これもはいしゃが”聴く耳”を持ち合わせていなければ、その教科書は何の役にも立たないことになる。

”今日こそ先生に聴きたいと思っていたので、勇気を出してお尋ねしようと思っていました。診療が終わったので、さあお尋ねしようと振り返ると、先生はもう別の患者さんの方に行かれていて、結局聴けなかったのです。”ということを実際に聞いたことがある。なるべく、おつき合いをしない方が良いだろう。

 

 

マークス「完全歯科医業学」:364

歯科医師・山田忠生

 

最終の治療来院時に、患者との話し合いの中で歯科医師はリコール記録を完成する。そこには電話をする時間帯や場所、あるいは希望による郵送についても記録する。チェックするべき状態(歯肉――右上第2大臼歯エナメル)についても、そしてチェックするのに適当な日にちについても記入する。

次いで、それは受付に引き渡され、予定した日の1か月目に受付が忘れないように備忘録システムにファイルする。

患者に通知したとき、そして実際に患者が来院したときに事項は記入する。(裏側を含めて、カードは8回使用できるように作成してある。)

 

 

シュースター「卓越歯科医業学」:229

歯科医師・山田忠生

 

最善と、細部にわたるサービスが私たちの診療所での合言葉です。私は一度に一人の患者さんしか拝見しませんので、あなたの予約時間は私か、歯科衛生士とお約束していただきます。

私たちは治療を開始するまでに、達成可能な予防と修正の計画を展開できると強く信じています。

あなたが私たちのアプローチを好まれると信じます。それは簡素で、正直で、率直なものであります。始める前に、どこにいるのかがわかる優れた計画をもっていますので、長い目で見ると費用もあまりかかりません。

お会いして、あなたのお口の健康の手助けができますことを楽しみにしています。