ブラキシズム:4

歯科医師・山田忠生

 

第2のカテゴリーは非機能的動作であり、ブラキシズムーー、つまり、歯をくいしばり、あるいはきしませることによる、または舌の筋肉とは無関係に下顎を支え、あるいは強く押すような反復的な顎の筋肉の活動を含んでいる。非機能的動作の間、筋肉は身体が発育していないという行動の中で、ともに働いている。ブラキシズムの他の非機能的動作の例としては、頬や口唇、あるいは舌を噛むこと、チューインガム、親指を吸うこと、爪を噛むことなどの習慣が含まれる。ときには、身体はこのような非機能的動作に非常にうまく適応するが、しばしばいくつかの、あるいは他の組織にダメージを与えることになる。また、筋肉の緊張過多という用語を使用して生活機能を越えた活動や習慣を表現している。

 

 

デンタル・コミュニケーション:127

歯科医師・山田忠生

 

患者にとって何の意味もなく、方向づけもないままの沈黙は困惑したものとなる。そして疑念が生じてくるようになる。つまり、インタビュアであるあなたが混乱し、途方に暮れ、次に何をするべきかが決まっていないように見えるのである。患者も途方に暮れ、何を期待されているのかわからなくなってしまい、両者にとって気まずい状況といえる。黙ったままでどうなっているのか、患者が不安に思うようになり、「私に理解できたかどうかよくわからないのですが。」と話す方が、はるかに良い結果を生む。そうすることにより他方では、あなた自身の感情や反応をコントロールできて、はっきりと言葉にできるようになる。知らないことよりも知っていることに適応しやすいのは、当然のことである。患者にとっても疑念をもちながら、十分に考えることができないままで放置されているよりも、はっきりとっしないとはいえ言葉をかけられる方が、適応しやすいのである。

 

 

パンキー歯科診業哲理:278

歯科医師・山田忠生

 

具体的な歯科治療に費やす時間が増えていくに従い、補助者の非生産的な時間の有無を考慮しなくてはならない。衛生士がアシスタントのできることをするのに時間を費やしていることはないだろうか。あるいは衛生士は十分に訓練をされ、軟組織の診査ができるようになっており、歯の動揺度をチェックしたり、歯周ポケットを測定したり、スケーリングやルートプレーニングをしているか。ときには人によって、他の衛生士よりも時間がかかることもあり、それに応じて助寿0るを立てるべきである。衛生士が行う一連のレントゲン写真の作業を、アシスタントは手助けできる。このようにすることで、改めてアポイントメントをとることや、結果を患者に手紙で知らせることがなくなる。

 

 

マークス「完全歯科医業学」:361

歯科医師・山田忠生

 

3・プロフィラキシスは治療の一部であるべきであり、たとえそれが必要な唯一の治療であることがわかったとしても、リコール診査の一部ではない。このアプローチをとることにより、(徹底的な)1時間30分の診査の最後に、”何もすることがない”というような失望感をさけることができる。そのことはまた、「すばらしいことです。今回はお口の清掃を除いては何もする必要がありません。」と話して終わることにもなるのである。(リコール患者に対して歯科衛生士によるプロフィラキシス《歯科医師が最初に出会うことなしに》を予定し、それが完了すると口腔内を”チラッと診る”――あるいは、単に衛生士が列挙した問題点のみを、さらに悪いのはすべてが順調で診るべきことはないという衛生士の言葉を信じるような方法は、私たちの見解からすれば嘆かわしく、許しがたいものである。)

 

 

ザ・デンタルフィロソフィ:156

歯科医師・山田忠生

 

スタッフミーティングの形式

1.打ち解けた雰囲気で昼食をとる。

2.問題を確認する。

3.前回のミーティングの議事録を発表する。

4.協議事項より、新しい業務について検討する。

5.問題を解決する。

6.建設的な批評と、暖かい配慮をする。

部門別のスタッフミーティングは、必要に応じて計画する。つまり、技工関係のスタッフ、チェアサイドアシスタント、衛生士、そして事務職員などであり、スタッフ全員に関係のない特定の事項について検討する。

個人的な問題については、当面の関係者だけで別の機会に解決する。

 

 

エクセレンスの追求:40

歯科医師・山田忠生

 

時間の過ごし方ですが、家族と過ごす時間、それからkども一人一人と過ごす時間が必要であります。ある人に一匹の魚を与えたとすればその日だけ彼にとっては食料となったでしょうが、その人に釣りの方法を教えれば、生涯を通して食料を得る助けとなるのであります。私たちは父親としてロールモデル、役割のモデルとならなければいけないと思います。

次に、イマジネーションについて話をしたいと思います。知識、才能、目的意識、それに加えて想像力を働かせるということが大変重要であります。いつも以前からやっている同じことをやっていくのではなく、常により良い方法があるのではとイマジネーションを働かせることが重要です。いつも新しい方向に向かってチャレンジ精神をもった態度で臨めば、それが刺激となり自分の仕事を楽しめるということにもなります。私の考えでは、何か新しい機械が発表されたとき、あるいは何か新しい技術が現れたとき、先頭を切って最初にするというようにはなりたくありません。反対に、その新しいものを取り入れる最後の人にもなりたくありません。

バークリー予防歯科の概要:226

歯科医師・山田忠生

 

患者に健康の獲得と、保持の方法を教える能力は決定的なものであり、恐らく他のいずれの技よりも診断に大きな影響を及ぼすのである。歯科医師は、かつては絶望的だと見放していた多くの歯を、今では治療することができるという自信と確信を得る。疾患をコントロールすることにより、患者をより多く診ることができると同時に、あまり多方面の治療は手掛けないようになる。小児歯科と歯周疾患が特にそうである。歯科医師は最高の治療をすべての患者に施し、彼自身と患者の双方に、その歯科治療がドン・マスターのいう「野ウサギまがいのギャンブルよりは、むしろ信頼できる長期の投資」であるという確信を与えるのである。患者は高度の歯科医学を最初から敬意をもって受けることができ、歯科医師は途中で急に修正することもなく、真の診断専門家となり、インチキ承認などという汚名を着せられることは絶対にないのである。

ブラキシズム:3

歯科医師・山田忠生

 

Dr.マトネによれば、ブラキシズムはいわゆる非機能動作(パラファンクション)である。

それは何を意味しているか。

咀嚼筋の活動は、2つのカテゴリーに分類される。1つは機能的な筋肉の活動であり、それには咀嚼すること、話すこと、そして嚥下することが含まれる。歯が正常に互いに接触する――嚥下中や、噛んだときの最後に――その瞬間を合計すると、1日に約20分以下となる。それ以外の間は、歯は少ないスペースで隔てられ、筋肉は最小限の緊張をもち、――それは重力に対抗して、閉口を維持するのに十分である。

 

 

宝塚市長に要望:8

歯科医師・山田忠生

 

そして、同年2月、宝塚市議会に「宝塚タウンホール(仮称)の建設を求める」請願書を提出した。

その請願の項目1・宝塚タウンホール(仮称)の建設の可能性について、あらゆる分野で検討を行う宝塚タウンホール建設検討委員会(仮称)を早期に設置すること、が3月27日に市議会で採択された。

 

 

デンタル・コミュニケーション:126

歯科医師・山田忠生

 

多種多様の質問をしていくことも特殊なケースにしか適用できず、むずかしいことも多い。つまり、口数の少ない患者に責任感をもたせ、もっと自由に話すように仕向ける場合である。そのような質問をすることにより、患者は(質問を覚えていることができたとすれば)自信をもって話し始め、そのすべての質問に答えようとする。この方法は患者から短い返事だけが返ってくるのを避けるのに用いる。うまくいったときはすばらしいが、このテクニックにあまり効果は期待できない。患者によっては、しばしば混乱を引き起こすことがある。患者はせきたてられることや、沈黙をすること、また圧倒されるように感じる。このような感情のどれか一つでもあれば、患者は必要な情報を提供しようとはしなくなる。