エクセレンスの追求:40

歯科医師・山田忠生

 

時間の過ごし方ですが、家族と過ごす時間、それからkども一人一人と過ごす時間が必要であります。ある人に一匹の魚を与えたとすればその日だけ彼にとっては食料となったでしょうが、その人に釣りの方法を教えれば、生涯を通して食料を得る助けとなるのであります。私たちは父親としてロールモデル、役割のモデルとならなければいけないと思います。

次に、イマジネーションについて話をしたいと思います。知識、才能、目的意識、それに加えて想像力を働かせるということが大変重要であります。いつも以前からやっている同じことをやっていくのではなく、常により良い方法があるのではとイマジネーションを働かせることが重要です。いつも新しい方向に向かってチャレンジ精神をもった態度で臨めば、それが刺激となり自分の仕事を楽しめるということにもなります。私の考えでは、何か新しい機械が発表されたとき、あるいは何か新しい技術が現れたとき、先頭を切って最初にするというようにはなりたくありません。反対に、その新しいものを取り入れる最後の人にもなりたくありません。

バークリー予防歯科の概要:226

歯科医師・山田忠生

 

患者に健康の獲得と、保持の方法を教える能力は決定的なものであり、恐らく他のいずれの技よりも診断に大きな影響を及ぼすのである。歯科医師は、かつては絶望的だと見放していた多くの歯を、今では治療することができるという自信と確信を得る。疾患をコントロールすることにより、患者をより多く診ることができると同時に、あまり多方面の治療は手掛けないようになる。小児歯科と歯周疾患が特にそうである。歯科医師は最高の治療をすべての患者に施し、彼自身と患者の双方に、その歯科治療がドン・マスターのいう「野ウサギまがいのギャンブルよりは、むしろ信頼できる長期の投資」であるという確信を与えるのである。患者は高度の歯科医学を最初から敬意をもって受けることができ、歯科医師は途中で急に修正することもなく、真の診断専門家となり、インチキ承認などという汚名を着せられることは絶対にないのである。

ブラキシズム:3

歯科医師・山田忠生

 

Dr.マトネによれば、ブラキシズムはいわゆる非機能動作(パラファンクション)である。

それは何を意味しているか。

咀嚼筋の活動は、2つのカテゴリーに分類される。1つは機能的な筋肉の活動であり、それには咀嚼すること、話すこと、そして嚥下することが含まれる。歯が正常に互いに接触する――嚥下中や、噛んだときの最後に――その瞬間を合計すると、1日に約20分以下となる。それ以外の間は、歯は少ないスペースで隔てられ、筋肉は最小限の緊張をもち、――それは重力に対抗して、閉口を維持するのに十分である。

 

 

宝塚市長に要望:8

歯科医師・山田忠生

 

そして、同年2月、宝塚市議会に「宝塚タウンホール(仮称)の建設を求める」請願書を提出した。

その請願の項目1・宝塚タウンホール(仮称)の建設の可能性について、あらゆる分野で検討を行う宝塚タウンホール建設検討委員会(仮称)を早期に設置すること、が3月27日に市議会で採択された。

 

 

デンタル・コミュニケーション:126

歯科医師・山田忠生

 

多種多様の質問をしていくことも特殊なケースにしか適用できず、むずかしいことも多い。つまり、口数の少ない患者に責任感をもたせ、もっと自由に話すように仕向ける場合である。そのような質問をすることにより、患者は(質問を覚えていることができたとすれば)自信をもって話し始め、そのすべての質問に答えようとする。この方法は患者から短い返事だけが返ってくるのを避けるのに用いる。うまくいったときはすばらしいが、このテクニックにあまり効果は期待できない。患者によっては、しばしば混乱を引き起こすことがある。患者はせきたてられることや、沈黙をすること、また圧倒されるように感じる。このような感情のどれか一つでもあれば、患者は必要な情報を提供しようとはしなくなる。

 

 

マークス「完全歯科医業学」:360

歯科医師・山田忠生

 

この提示の方式は、手順の内いくつかを強調するものである。

1・私たちの見解では、リコールは自動的に6か月後にするべきではない。”1年に2回、歯科医師に診てもらいましょう。”とよく宣伝されているが、陳腐で意味のないものになってきている。それ故に、それは避けるべきである。「あなたは、〇〇に来院される必要があります。」は、6か月よりも4か月、5か月、そして7か月でさえも、その方がベターである。つまり、それは患者それぞれであり、患者の口腔の状態によるのであり、それ故にさらに意味のあるものである。

2・歯科医師が手紙ではなく、電話で直接に連絡をしようとしているだけでなく――電話の方が確実であるが――電話をする時間帯と場所について尋ねていることに気づかれていることと思う。患者の中でも、特にビジネスマンは無理にでも中断しようとすることがあるが、自分から「午前10時ころに電話をしていただければ幸いです。」と話したことを思い出したときには、ほとんどの人が冷静になるものである。

 

 

シュースター「卓越歯科医業学」:226

歯科医師・山田忠生

 

歓迎の手紙

診査の予約をした新しい患者は、最初の予約から先立って手紙を受け取る。レター・ヘッドに手書きで患者に歓迎の意と、それから冒頭に最初の診療日時を受付に書かせるのも良いと思う。

この手紙が、あなたのオフィスの進め方を定めるという意味からも重要である。それは能率と徹底性の証しである。それに加えて私と、私の背景について手短に紹介した概要も郵送する。私たちはこの生活範囲に新しく移ってきた人たちとの共同生活にいるのだから、彼が診療に来る前に、少しでも先生と、先生の背景を知っておけば安心だろう。この考えを批判して、”マジソン・アベニュー・プロモーション”と呼ぶ人がいることを認識している。(訳者注・マジソン・アベニューは、アメリカの広告代理業者を表す代名詞でもある。)

 

 

 

パンキー歯科診業哲理:277

歯科医師・山田忠生

 

人間はすべてそれぞれが異なっている。それぞれは異なったペースで働き、異なった理想に価値を置いている。すべての人と気持ちよく仲良く働ける人など存在しないのである。常にアシスタントと働いており、そのペースがあなたと違っていたとすれば、あなたは一日の終わりには神経が張り詰め、イライラとしていることであろう。二者択一することは、数多くある。あなたのペースに合わせるよう求めたり、あなたといつも働くことのない仕事に移らせたり、同僚と働くようにさせたり、あるいは辞めさせることもできる。適正であるかどうかが、最も大切なことである。あなたおオフィスに合ったいないのであれば、その事実を認め、幸運を祈り送り出すことである。

 

 

ブラキシズム:2

歯科医師・山田忠生

 

「何よりも、私は人体に興味をもっています。」と、マトネは説明する。「そして、できれば個人の自制と、その専門性との間に存在する境界線を一掃したかったので、ブラキシズムに興味をもち始めました、というのも私自身がなぜそれをっしているのかを理解したかったのです。また、私が大学でそれについて学んだことはまったくといって完全なものとは思えなかったので、そこで、患者にさまざまを提供することができればと願いました。そして、リエージュ大学で歯科医学を学んだ後、身体の残りの部分に関連して歯科的健康の一層の理解を得るために咬合、顎関節症、そして慢性的疼痛について研究をしました。ブラキシズムは歯科医師に口腔を越えて眺めることを、次いで心理的、情緒的要因を加えて全身を考慮することを求めているという事実を、私は望んでいます。そのテーマは広大で大いに疑問に満ちているので、私を魅了するのであります。」