歯科医師・山田忠生
■歯とともに存在する「歯根膜」ー2
歯科医師・山田忠生
■歯とともに存在する「歯根膜」ー2
歯科医師・山田忠生
優秀な医師も、多くはこの技術が欠落しており、予防歯科の成果を十分に発揮できない状態である。この技術に秀でているからといってモーレツな営業マンなどではなく、実際にはむしろ口数の少ないタイプで、虚勢を張らず、まじめにこの技術を駆使し、患者を自立させるのである。その技は冷静に確証をもって学生を指導し、健康を長期的な協力を経て自主的なレベルまで高めていく、真の教師のそれである。患者の自立観念を高めるためにも、医師の”治療者”であるというイメージは取り去っていくことが望ましい。診断の技は技術的な技に影響されるので、デカスロン・デンティストはこの領域でも抜群な才能を有する必要がある。より多忙ではあっても、あか抜けしないタイプの歯科医学を応用しているために、恐らく奮闘している割に好結果が得られない同僚たちを、彼らは尻目にかけるようになるであろう。デカスロン・デンティストはすべての歯を抜去することを必要とするケースには、極めて稀にしか出会うことはない。彼はその生涯と技術とを、患者の口が完全なままで保たれていくことに捧げるのである。
歯科医師・山田忠生
インタビューにおける落とし穴
インタビューでは初心者に限らず、経験のある人でも陥る落とし穴が存在する。そのほとんどについてはインタビューを進める上でのテクニックの中で言及してきた。
「はい」や「いいえ」で答えるような質問は、コミュニケーションに失敗してしまう。患者が「はい」とか、「いいえ」で答えようとするのは、事実に基づいた情報を手渡そうとするより、あなたに気に入られるかどうかということに気持ちが向いている場合がある。患者はその話題について、これ以上は話したくないか、あるいはインタビューを早く終えようとしているのかもしれない。
示唆的な質問は、あらかじめ質問への返事を患者に伝えていることになるか、少なくともあなたが求めている返事内容を患者に知らせてしまっていることになる。他人を喜ばせたいと考えている患者であれば、その返事はまさしくあなたが思っていた内容のものであろう。
歯科医師・山田忠生
ブラキシズムは、歯科医師に口腔を越えて眺めることを求めていると、フランソワ・マトネ歯科医師は語る
ギリシャ人は、私たちがブラキシズムと称する言葉としてブリシャインー歯をこすり合わせ、きしませることーを使用していた。ダンテのインフェルノと聖書の両方にみられる、この”歯をきしませること”に関しては、人類と同じほど古いことかもしれない。しかし、その原因、メカニズム、そして治療については、まだほとんど分かっておらず、誤った情報が患者、歯科専門家の両方を混乱させ続けている。この課題に光を当てるために、ベルギーのフランソワ・マトネ歯科医師と予防について語り合った。マトネ先生は彼自身がブラキシズムをしており、また顎関節と口腔顔面痛を専門にした、この問題に関する状態や包括的なアプローチについて詳細な情報を提供できるのにふさわしい人物である。
歯科医師・山田忠生
ご自分のお口をA-1状態にもっていくことに費やした時間や費用から恩恵を受けたいと思われるでしょう。そして放置してしまうことでその効果を減らしたくないということもわかっております。ですから、あなたさえ希望されれば、あなたがリコールのアポイントメントを忘れないためにも〇か月以内に受付からあなたに連絡を差し上げるつもりです。
日にちが近づいてきたときに受付から電話をさせていただくことが最善だと思いますが、お望みでしたら手紙で連絡をいたします。ご自宅か、オフィスのいずれがよろしいでしょうか。ご都合のよい時間帯がありますか。
リコール診査の費用を気にしておられると思います。その費用は40ドルです。もちろん、それにはお口の清掃や、必要な治療があれば追加されることになります。多額の費用がかかるように聞こえるのではないでしょうか。このようにお考えいただきたいのです。将来に事故や、予期しないことがない限り、1年に100ドル程度でお口を最高の状態に維持することができるのです。すばらしいことではないでしょうか。私はこれこそお買い得であると言いたいのです。」
歯科医師・山田忠生
レター・システムの例
●私のオフィスにようこそ
●初回診査予約の成立
●第1ページ診断書
●第2ページ診断書
●コントロール・プログラムの完成
●治療中止のときの手紙
●不正咬合の手紙
●第1段階完治…第2段階完治
●予約キャンセル
●礼状
歯科医師・山田忠生
人工冠はかつては良好であったとしても、歯頚部マージンではV字型の欠損があり得る。
歯頚部欠損は、歯のたわみに起因する歯への強大な力と関係しているかもしれない。このような個所の修復はコンポジットレジンよりも、グラスアイオノマーを含んでいるレジンで修復するのが最善である。しかしながら、欠損の原因を特定して治療されるべきであり、さもなければ修復物は、歯と同じように失敗に帰するであろう。
歯科医師・山田忠生
賞賛を伴った叱責のもたらす、もう一つの利点は補助者がさらに自己管理をするようになることである。補助者は自分のしていることを自覚するようになり、一層強力的となる。賞賛を伴った叱責を実行いていくと、補助者は称賛されるたびに叱責のあることを予測するようになる。そうなればあ、補助者が自分で報酬を決定せきるようになったことになる。「あなたがいろいろと展開していくにあたって、何が動機づけとなっているのですか。」と補助者に尋ねることによって、補助者が自分の行為をうまく管理していくための手段を与えていくことができる。
あなたが補助者に委任することを決めたとしても、本当に補助者が動機づけられるのは、あなたからの心からの愛情と補助者からの尊敬に気持ちである。Dr.パンキーが語っているように、尊敬の気持ちというのは、言葉によって要求するよりも行動を通して得られる方が、はるかに価値あることなのである。
歯科医師・山田忠生
1.患者のカウンセリングと、好ましい歯科医師ー患者の関係の確立
2.診断
3.疾患のコントロールのための教育
4.日常的(必須)歯内療法学
5.歯周疾患学
6.咬合
7.固定式、可撤式の修復歯科
8.保存歯科
9.人事管理
10.口腔外科(不必要な抜歯を除く)
歯科医師・山田忠生
結論として患者や身内の人に、患者の病気について知らせるステップは次のようになる。
1.患者や身内の人が容器についてどう考えているのか、何を知っているのかを見出す。
2.患者や身内の人が病気について、何を知りたいと思っているのかを見出す。
3.患者や身内の人に現実的な希望を与えられるよう考慮しながら、誠実に質問に答える。
4.話し合いを終える前に、相談内容についての理解程度を見極める。
5.さらに質問ができるような雰囲気を維持しておく。