咬合病の診断と管理:10

歯科医師・山田忠生

結論

審美的なリハビリテーションは、すばらしい結果と寿命とが適切な診断をすることで達成されることが可能となり、患者には非常に価値のある望ましいものである。DEFDシステムは、患者に予測可能な満足感を与えるのである。それは患者の目標、個性、嗜好、そしてすばらしい結果を可能とする状態を、系統立てて記録することを促すものであるからである。咬合病の徴候と症状は若いころから存在しているが、通常なダメージがヘッセいするまで診断されることなく、治療されることはない。歯科医師はこの問題について、リハビリテーションが行われる前に患者を教育しなければならない。歯科医師は患者を教育し、動機づけるためには困難な闘いをしなければならない。歯科医師はこのような咬合状態を”咬合病”と称することは、状態が緊急性をもたらしているということで適切であろう。患者も咬合病が加齢や、自然な摩耗の結果ではなく、重い病気で治療や管理が求められていることを理解することである。

 

 

パンキー歯科診業哲理:272

歯科医師・山田忠生

 

あなたがオフィスを動かしているのか、それともオフィスがあなたを動かしているのだろうか。補助者でもやれるようなことを、あなた自身がやっていながら、オフィスを走り回っているとすれば――人件費は少なくて済むだろうが――オフィスがあなたを動かしていることになる。

スタッフと働くとき、ベンジャミン・フランクリンの言葉を心に留めておくことだ。”私に話してみなさい、そうすれば私は忘れてしまう。私に教えなさい、そうすれば私は思い出す。私を没頭させてみなさい、そうすれば私は習得するだろう。”補助者の責任開発にあたって最善の方法は、それを任せることである。「仕事のための1分間マネジャー」という本によれば、ケネス・ブランチャートと、ロバート・ローバーは以下のような仕事を委任するための原則を提案している。

 

バークリー予防歯科の概要:220

歯科医師・山田忠生

 

それぞれの根管治療に1回のアポイントメントをとり、臼歯8歯のすべての治療をし終えるときには、このシステムがうまくいくことがわかった。扱った臼歯には、さまざまなタイプがあった。フィステルのある歯、進行はしていなかったが骨吸収の起こっている歯もあった。また、排膿のために根管開放を行うため救急患者として来院したが、そのときには痛みが始まって終日という急性症状を呈する患者もみられた。抗生剤は来院したときに激しい痛みと腫脹を認められる患者のみに使用した。患者が味わった苦痛も、根管開放の繰り返しや、刺激の強い薬の添加によって起こる歯根からの苦痛ほどではなかった。処置後の痛みを訴えてくる患者もほとんどなければ、3年の経過後には著者はかつてのフィステルのあったところが治癒しているのを観察し、骨吸収されていた個所に新たに骨が添加してきているのを見て、その後に外科療法を行う必要もなく、約90%の成功を得たのであった。著者はその後、1回の診療で歯内療法を実施してしまうことを実行しており、成功率はさらに5%アップしている。

 

 

マークス「完全歯科医業学」:355

歯科医師・山田忠生

 

この2回来院で歯科医師は、何をすることができるのか。その最初の段階ですることは、以下の通りである。

1・患者をリラックスさせ、歯科医師ー患者の人間関係を再確立する。

2・最新の記録類をもってくる。

3・リコール診査の目的を確認し、患者の当初のレントゲン写真と模型上で将来の危険性を指摘する。それがこのリコール診査の目的であることを説明する。

4・予定している診査を受けることにしているかどうかを、患者に質問する。

5・審査は2回の来院で終了すること(必要があれば治療が始まる)――診査によってそれに付随する診断の必要がなければ—ーを説明する。

6・リコール診査費用を提示する。

 

 

70歳からの歯科治療:6

歯科医師・山田忠生

 

しかし、残念ながらというべきでしょうか、それほど単純に人間が歯を喪失するタイプは3分類のいずれかではありません。むしろ、ほとんどの人は咬合型で、以下の4タイプのどれかに当てはまると考えます。

 

エクセレンスの追求:39

歯科医師・山田忠生

 

つまり、今ここで行っていることに全力を注ぐということが重要であります。統計心理学の研究結果によると、人が毎日行う決定の80%は以前の経験、習慣によっていると言われる。実際によく考えて、以前とは違ったようなことをしてみようと決心を下すのは、全体の20%でしかないといわれています。80%は習慣で決定が下されるということであれば、卓越していることを習慣の中に取り入れるということも可能なはずであります。つまり、本当に最善のものだけしか認めない、受容しないというスタイルで毎日を過ごしていれば、卓越性ということが習慣になるのであります。つまり、80%は習慣によって形成されるわけですから、卓越性を目指したものに全体が動かされます。ある一つのことを習慣にするためには、2週間から3週間が必要であるといわれております。卓越性というものを目指すというように決心すれば、2週間から3週間かかって、それが定着して習慣になってきます。

 

 

ザ・デンタルフィロソフィ:152

歯科医師・山田忠生

 

「私は」の具体的な例

1.「スージーさん、スタッフミーティングに欠席する人がいると、その人の専門領域についてわからないので、効果が上がらないのではと私はとても懸念しています。」

2.「ワンダフルさん、会計伝票をまだ受け取っておりません。私は決算が遅れるのではと心配しています。」

3.「メアリーさん、電話に出ていないことがありますが、患者になる人を失うことになるのではと本当に気になっています。」

4.「グレーさん、アポイントメントが守られないと、治療に影響があるのではないかと心配しています。」

 

 

宝塚市長に要望:4

歯科医師・山田忠生

 

■1997年、市は「新市民ホール建設検討委員会」を発足。1999年、候補地の土地売買契約完了。ホール設計業者として高松伸建築設計事務所に特定し、契約を締結。同年8月、「広報たからづか」で新市民ホールの概要が紹介された。(資料・2)

咬合病の診断と管理:9

歯科医師・山田忠生

どのような修復材料を選択するか、一つは接着性のポーセレン・アンレー、そして全部被覆ポーセレン焼付全部冠(PFM)がある。患者はポーセレン・アンレーを選んだ。それはPFM修復の過度な歯の切削をさけて(たとえ、修復物そのものの寿命は短くなるにしても)、歯の寿命を延ばしたいという想いからであった。

患者は咬合調整を受け、接着性のポーセレン・アンレーとべニアを使い、最後臼歯でさえも最小限の歯の形成を行い、全額のリハビリテーションを受けた。また、定期的な咬合の修正と、咬合スプリントを使用した。この患者は歯ぎしりをしていたが、咬合病の適切な診断と管理によって、7年後も修復物は良好だと思われる。歯や歯周組織は非常に健全で、長期的な予後は量k法である。(図9)

 

 

 

 

パンキー歯科診業哲理:271

歯科医師・山田忠生

 

時間管理者は、常勤の仕事となるだろうか。コストのかかる考えのように思えるが、1時間当たりのあなたの費用を考えてみよう。それが60ドルであるとすれば、1分で1ドルということになる。1日に60分として、5日で300分になる。つまり、1週間で300ドルということになる。これは歯科医師としてのあなたの消耗を防いだ上に、十分に支払える金額である。手紙を書いたり、ささいな資料に目を通したり、誰にでもできるような決定を下すのに費やしている時間を考えてみよう。その時間の一部でも診療のためや、新しい技術の習得、そしてすでに持っているものの改善に充てたとすれば、歯科医業におけるあなたの人生は、もっと実りの多いものになり得るのだ。