エクセレンスの追求:39

歯科医師・山田忠生

 

つまり、今ここで行っていることに全力を注ぐということが重要であります。統計心理学の研究結果によると、人が毎日行う決定の80%は以前の経験、習慣によっていると言われる。実際によく考えて、以前とは違ったようなことをしてみようと決心を下すのは、全体の20%でしかないといわれています。80%は習慣で決定が下されるということであれば、卓越していることを習慣の中に取り入れるということも可能なはずであります。つまり、本当に最善のものだけしか認めない、受容しないというスタイルで毎日を過ごしていれば、卓越性ということが習慣になるのであります。つまり、80%は習慣によって形成されるわけですから、卓越性を目指したものに全体が動かされます。ある一つのことを習慣にするためには、2週間から3週間が必要であるといわれております。卓越性というものを目指すというように決心すれば、2週間から3週間かかって、それが定着して習慣になってきます。

 

 

ザ・デンタルフィロソフィ:152

歯科医師・山田忠生

 

「私は」の具体的な例

1.「スージーさん、スタッフミーティングに欠席する人がいると、その人の専門領域についてわからないので、効果が上がらないのではと私はとても懸念しています。」

2.「ワンダフルさん、会計伝票をまだ受け取っておりません。私は決算が遅れるのではと心配しています。」

3.「メアリーさん、電話に出ていないことがありますが、患者になる人を失うことになるのではと本当に気になっています。」

4.「グレーさん、アポイントメントが守られないと、治療に影響があるのではないかと心配しています。」

 

 

宝塚市長に要望:4

歯科医師・山田忠生

 

■1997年、市は「新市民ホール建設検討委員会」を発足。1999年、候補地の土地売買契約完了。ホール設計業者として高松伸建築設計事務所に特定し、契約を締結。同年8月、「広報たからづか」で新市民ホールの概要が紹介された。(資料・2)

咬合病の診断と管理:9

歯科医師・山田忠生

どのような修復材料を選択するか、一つは接着性のポーセレン・アンレー、そして全部被覆ポーセレン焼付全部冠(PFM)がある。患者はポーセレン・アンレーを選んだ。それはPFM修復の過度な歯の切削をさけて(たとえ、修復物そのものの寿命は短くなるにしても)、歯の寿命を延ばしたいという想いからであった。

患者は咬合調整を受け、接着性のポーセレン・アンレーとべニアを使い、最後臼歯でさえも最小限の歯の形成を行い、全額のリハビリテーションを受けた。また、定期的な咬合の修正と、咬合スプリントを使用した。この患者は歯ぎしりをしていたが、咬合病の適切な診断と管理によって、7年後も修復物は良好だと思われる。歯や歯周組織は非常に健全で、長期的な予後は量k法である。(図9)

 

 

 

 

パンキー歯科診業哲理:271

歯科医師・山田忠生

 

時間管理者は、常勤の仕事となるだろうか。コストのかかる考えのように思えるが、1時間当たりのあなたの費用を考えてみよう。それが60ドルであるとすれば、1分で1ドルということになる。1日に60分として、5日で300分になる。つまり、1週間で300ドルということになる。これは歯科医師としてのあなたの消耗を防いだ上に、十分に支払える金額である。手紙を書いたり、ささいな資料に目を通したり、誰にでもできるような決定を下すのに費やしている時間を考えてみよう。その時間の一部でも診療のためや、新しい技術の習得、そしてすでに持っているものの改善に充てたとすれば、歯科医業におけるあなたの人生は、もっと実りの多いものになり得るのだ。

 

 

デンタル・コミュニケーション:119

歯科医師・山田忠生

 

質問:「薬は両方とも飲む方が良いですか。」という問いには、どのように返事するべきか。

  A.患者が単に右方だけを求めていると思われる場合。

  B.患者が薬の多いことに不満をもっていると思われる場合。

回答:A。「はい」、あるいは「いいえ」である。状況や質問によって単純明快に答える。しかし、歯科医師として、これは特別なことであり定石ではない。

   B。「お薬について何かお感じになっておられますか」、あるいは「お薬は両方とも、継続してお飲みになりますか」と問う。薬を飲むかどうかは、患者が過程で決定することであるので、患者の薬に対する気持ちを十分に愛らかにさせることが、今後の管理に大きく影響する。

 

患者の多くが質問をするのは、答えを求めているのではなく、質問から導かれる方向に話題を向けようとしたり、その時の話題をさけたり、あるいは主導権をとろうとするためである。最初の質問のみで、患者が本当に知りたいと思っていることが解決するのではない。ガンの質問に関していえば、患者は「はい」や、「いいえ」といった一般的な情報ではなく、もっと特殊なことがらを知りたいと思っているのである。

 

 

 

70歳からの歯科治療:5

歯科医師・山田忠生

さて、ここまでお話をしてきますと、歯を失う原因も明白になってきます。そして、そのタイプ別に人々を分類できるのではと思います。

この7分類を考え付いたのは、おそらく私が最初ではないかと思いますので、ご利用の節には了解をおとりください。

そして、歯を失う病気から大きくは下記のような3つのタイプに分類することができます。

まずはウ蝕、ムシ歯、そしてカリエスともいいますが、すべて同じ病気であります。これをC型としましょう。

次に歯周病、歯槽膿漏、ペリオがあります。これも同じ病であり、P型としましょう。

そして咬合病、occlusal diseaseと言いますので、O型とします。

このC型、P型、O型のいずれかの病気で歯を失うことになります。(図表・2)

 

バークリー予防歯科の概要:219

歯科医師・山田忠生

 

著者は早速、膿瘍のできた歯の治療に来院してきた患者に話した。「あなたの歯には膿瘍ができています。かつてはこのような歯は抜いてしまわなければいけないとされていました。しかし、今はそうではありません。新しい治療法があります。」その治療法が30~40年も古いものであることを知っている患者はなく、進んだ技法だと思い込んでいた。著者は、さらに続けた。「私はこの方法を学んだばかりですが、ぜひあなたに治療して差し上げたいのです。かりに最悪の事態になったとすれば、そこで歯を抜いてしまえば良いわけです。それに報告では治療した後の歯は、とても経過が良いとされています。あなたの歯を守られるかどうかは50%ですが、どうされますか。」初めの18人の中で、拒んだ人はいなかった。誰もが自分の歯を保持したいと思っているのである。著者にとってもこれは決して忘れることのできない、貴重な教訓なのである。

 

 

宝塚市長に要望:3

歯科医師・山田忠生

 

■宝塚市政12年後の1966年、1.000人収容の大ホールをもつ「宝塚市民会館」が開館しましたが、阪神大震災の影響もあり、1997年に閉館した。(資料・1)

 

シュースター「卓越歯科医業学」:220

歯科医師・山田忠生

 

第7章 歯科医業発展のために

 

患者へのレター・システム

 

計画され、うまく構成されたレター・システムは診療に多くの利点をもたらす。適切な時期に郵送する手紙は、診療を発展させるために使いうる他のどのような方法にも劣らず、効果が期待できる。

 

「人が何かを薦めるときは、ダイレクト・メールが最適である。ある特定の人に届くからである。」――テッド・シュワルツの「ザ・サクセス・プロモーター」より引用。