シュースター「卓越歯科医業学」:216

歯科医師・山田忠生

 

ここで、優先予約が出番となる。月、火、金の午前は、多数歯の形成やセメント合着などの仕事をする。この色分けされた時間は、7日前になるまでくずすことはできない。7日前になっても多数歯の形成の予約がばい場合には、受付はアポイントメント・コントロールシートに書かれている患者を呼び出し、予約のない時間を満たすことになる。

この方法はとてもうまくいく。ここ数年、私はブルーと、グリーンの時間をほとんどくずさなくてもすむように修復治療に心がけてきた。

そうでないと、ブルーやグリーンの時間に、他の予定を入れなくてはならなくなるからだ。

色分けによって仕事は能率的、また効果的になるが、優先予約やアポイントメント・コントロールシートなしでは、効果的な診療ができないのである。

 

 

デンタル・コミュニケーション:114

歯科医師・山田忠生

 

経験の有無にかかわらず、程度の差こそあれ応対者は示唆するような質問をすることがある。

質問:返事を示唆しないような質問に変更せよ。

  A.頭頂部にまで痛みはありましたか。

  B.食事中に痛みはひどくなりましたか。

  C.人によってはこの薬で吐き気を訴える方もありますが、あなたもそうですか。

  D.指示通りに薬をお飲みになりましたか。

  E.薬を飲む前に、顎を楽にして痛みを軽減しようをされていますか。

回答:以下の質問と比較せよ。

  A.痛みは歯だけですか、それとも他にも起こりますか。

  B.しっかりと食事をした後の痛みはどうですか。

  C.お薬はに何か問題はありますか。

  D.今、お薬はどのように飲んでおられますか。

  E.痛みを軽くするために、何かをされていますか。

 

 

シュースター「卓越歯科医業学」:215

歯科医師・山田忠生

 

アポイントメント・コントロール

私のオフィスでは、これはとても有用なものとなっている。あなたが大規模な診療を行い、効果的で予防的なリコール・システムを実施しているとすれば、ささいな治療や、そのときにはすぐに対応できないような治療などが必要となってくることもあるだろう。それをスケジュールに組み入れようとすることは、患者にとってもあなたの診療にとっても自滅的で、有害である。ささいな治療が2週間以内にうまく入れられない場合には、アポイントメント・コントロールシートに記入するということを受付や、衛生士に教える。

 

 

シュースター「卓越歯科医業学」:215

歯科医師・山田忠生

 

アポイントメント・コントロール

私のオフィスであ、これはとても有用なものとなっている。あなたが大規模な診療を行い、効果的で予防的なリコール・システムを実施しているとすれば、ささいな治療や、そのときにはすぐに対応できないような治療などが必要となってくることもあるだろう。それをスケジュールに組み入れようとすることは、患者にとってもあなたの診療にとっても自滅的で、有害である。ささいな治療が2週間以内にうまく入れられない場合には、アポイントメント・コントロールシートに記入するということを受付や、衛生士に教える。

 

 

パンキー歯科診業哲理:266

歯科医師・山田忠生

 

前章で、自分自身と患者を知ることの重要性が理解できたことと思う。あなたの技術的能力や、患者とコミュニケーションする能力を誠実に査定する機会があったはずである。この最終章では、この知識を適用する方法を学ぶことになる。つまり、すべての患者に最大限の歯科的管理を提供し、その患者を歯科医学の伝道者とする目的をもち、そして自分のための幸福をも想像するために、あなたが自分の資質を利用することである。

あなたがオフィスを動かしているのか、オフィスがあなたを動かしているのかを決定するために、オフィスの機構、組織、人員について見ることにする。次いで、”患者を知る”ための能力を最大限発揮しているかどうかを理解するために、オフィスの手順と診査を通して患者を取りあげてみる。その後に、診療前診査、口腔の予備的診査、共診断、そして既定の治療計画の展開へと進めていく。最後にそのケースを患者に提示して、最適な治療計画が遂行されるようになる。

 

 

ザ・デンタルフィロソフィ:150

歯科医師・山田忠生

”あなたは愛情をもたずにチームワークを獲得することはできない。尊敬tと好意との適度に混ざったものが、本当に実りのある歯科のチームには必要なのである。”

O.A.BudHam

 

歯科のチームにおいて、自己管理を進めていく最も大切な要因は、おそらく歯科医師やスタッフの情緒的成熟である。情緒的に健康な人間の特徴は以下の通りである。

●人生を楽しみ、そして他者の権利を尊重する。

●自主的に働くことができ、個人的な目標を明確にすることができる。

●”過ちをする権利”を、良いことであると信じている。

●融通性があり、予想外の変化も受け入れ、事態が悪くなっても慌てることはない。

●日常の決まりきった仕事においても、新しい計画や考え、あるいは新しい手法を積極的に適用する。

●誠実であり、約束を守る。

●”I’m OK and you’re OK”を信じている。

●自発的に自分の分担以上のことを行う。

 

 

マークス「完全歯科医業学」:348

歯科医師・山田忠生

 

4・次回が最終となるときには、口腔内を再診査して、口腔内にカリエスがなく、歯周疾患も管理下にあることを説明する。

5・最終来院のときには、家庭管理指導を再確認して、リコールの日にちと目的を設定する。

 

他者への教育はあらゆる機会を利用して、患者に歯科治療から得られた恩恵、一般的に知識が欠如していること、新しく得た知識を他の人々に伝えることは義務であるということを、患者が思い出すように提示する。”他の人の場合”について話し合うことは、「先生がそのような治療をされているとは知りませんでした。」と応答させることで、”その週の話”は価値のある宣伝媒体となる。

 

 

咬合病の診断と管理:5

歯科医師・山田忠生

臨床への適用

患者がしばしば診療所を訪れてくる理由には、できるだけ早く修正したいと望んでいる歯の審美上のことであることや、できる限り面倒な事態は最小限にしたいということである。ときには患者が希望することを提供するのを急ぐあまり、非審美的な状態の裏に隠された病因を、包括的に診断することを歯科医師は見落としていることもある。

診断段階を見落とし、患者を教育しないことは図4で見られるように、経済的に高額になることになる。この患者には、歯に”ノッチ(V字状欠損)”と歯肉の退縮があることが報告された。7年前に唇側面に人工歯がはりつけられていた。報告によれば、患者は問題の原因についての説明は受けておらず、咬合スプリントや咬合調整を受けていなかった。治療を受けて2~3年後には一層の歯肉の退縮をきたし、着色を伴った”ノッチ”が形成されるようになった。

デンタル・コミュニケーション:113

歯科医師・山田忠生

 

示唆的な質問

応対者 「お困りのことについて話されましたが、息づかいが少し早かったようですが、くつろいでおられたでしょうか、それとも緊張されていたのですか。」

患者  「少しばかり緊張しておりました。」

 

質問:応対者の質問は、どこが間違っているか。

回答:応対者は、質問と同時に返事も与えている。このような間違いをしないためには、以下のような質問をするべきである。「あなたがお困りのことを話されるときは、どのような気持ちでしたか。」そして、後になってから「くつろいでおられましたか。」と聞くべきである。