デンタル・コミュニケーション:153

歯科医師・山田忠生

4.あなたの最後にとった行動や対応に対する患者の瞬時の応答は、非言語的な手がかりで解読でき、役に立つのである。常に非言語メッセージのやりとりがなければ、相手のいない一人芝居になってします。
5.患者に十分な注意を払い、非言語メッセージを解読することによって患者は喜びを感じ、あなたを積極的に評価し、自分を理解してくれる人にようやくであったと思うことになる。このような積極的な関係が存在すれば、医療過誤訴訟などは無くなり、信頼できる患者ばかりになって歯科医業が楽しくなり、誤解を解くための夜間の電話がかかることもなくなる。
6.あなたの関心の中心にいるとわかったとき、患者は感銘を受けるのである。この種の関心が払われてこそ、患者は協力しようとする。

宝塚アートマラソン’04・ヒストリー10

歯科医師・山田忠生

リバーセンタードシティ”宝塚”構想:2

1・すべては「阪神大震災」の起こった1995年に始まった。
昨今の経験する猛暑の夏や、熱帯にみられるスコールのような局地的集中豪雨などは、私にとっても初めての経験である。もちろん、それも含めて耳目を集めている地球温暖化現象は、人類が存在していなかった時代には無かったと思われる。今、生じているさまざまな生活や環境の変化は、たどれば果てしないところまで原因を遡ることになる。
いずれから解決していくか、途方にくれるような問題といえる。

ザ・デンタルフィロソフィ:170

歯科医師・山田忠生

総経費にいついていえば、項目ごとに分析することで問題点が明白となり、解決することが可能となる。経費をそれに該当する項目ごとに分類することは、非情にすぐれた経営手段といえる。項目ごとに分類した経費をパーセントで表して、予算時のそれと比較する。月末にわずかな項目の数字を比較するだけで、目標と一致しているかどうかを知ることができる。
年間予算と毎月の進展状態とを比較するのに費やす時間が、財政的な安定性と心のゆとりを保証してくれるのである。
収入と支出を適正に監視するために、業務を修復歯科と歯科衛生の2つに区分する。収入と支出とは経理上、分離して記録する。

シュースター「卓越歯科医業学」209

歯科医師・山田忠生

不正咬合(咬合調整や、矯正治療の後に送る)
ムシ歯や、詰めたものが欠けたり、壊れたりした歯を治療することが大切なのは十分に証明されています。普通の人びとでもほとんどの人が、歯を失う可能性が歯肉の病気であることは知っています。しかし、歯を失う原因となる最も見つけにくい病気は、不正咬合なのです。

不正咬合は、非常にゆっくりとしたペースで悪化していきます。自分が年齢を経ることを観察することはむずかしいことですが、それと同じように歯への悪影響はゆっくりと生じます。歯が本来のあるべき形で適合しなくなると、すぐに破壊が起こります。歯ぎしりで歯が過度に摩耗することや、噛む力のバランスが不適当で以上に力がかかってしまうと、歯が壊れたりすることもあります。歯の噛み合わせが不適当で、筋肉のバランスがくずれ、原因不明の頭痛や首の痛みに悩む人が多数おわれます。

パンキー歯科診業哲理:301

歯科医師・山田忠生

しかし、Dr.パンキーの薦めるところでは最初は準備した台本を使い、次いで自分の環境や気質にあわせて修正することも可能である。また、このようにも語っている。「長期間、その行為を体験し続ければ、しばしばふさわし感情が込められるものである。」言動を行うに当たっては快適さを伴うべきである。そうすれば、患者も快くなることができる。
診療前のインタビューにおいては、Dr.ハロルド・ワースが共感の黄金律と称しているものに従うのが最高の方法である。つまり、相手の立場にたって、相手に接することである。インタビューを行うにのに最も適した人物というのは、歯科医師であるあなたなのだ。というのも訓練を受け、患者に役立ちたいという願望をあなたはもっている。さらには、あなたは人に誠実な好意をもち、その人に関心を抱き、心のこもった扱いをするべきでる。ほとんどの患者は恐怖心をもって来院してくる。あなたから関心の寄せられていることを知らされることによって、患者は恐怖心から容易に解放されることになる。

マークス「完全歯科医業学」:384

歯科医師・山田忠生

初回来院時の質問で、患者が歯科医師の基本的な目的や、破壊進行の活動に関する教育をされていないときには、一般的には歯科医師はこのように返答する。「とても良い質問だと思います。お尋ねいただいてありがとうございます。と言いますのも、それぞれの修復に使う材料は状況や目的によって、何を使うかが決定さrうぇていることに、多分あなたは気がついておられないと思われるのです。完全な診査の後、あなたのお口の状態についてすべてがわかるまでは、数多くの材料の中であなたにとって何が最善であるのかは推測できないのです。しかし、どうして質問をされたのかは、とても関心があります

顎関節痛の軽減:7

歯科医師・山田忠生

口を開けるときには、顎を軽く押し込む。最初に顎の下に2本の指を置く。次いで、ゆっくりと口を開け、指先で軽く圧をかける。最終的にはこの状態を保ちながら、3~6秒間口を閉じたままにする。

舌を郊外部にあてがった状態で、ゆっくりと口を開閉する。同じ行動を数回繰り返す。

最初のステップでは約0.6センチの厚さで、やさしく前歯で噛む。アイスキャンディの棒2本が適切である。しかし、何も使わなくてもよい。適当な何かを噛みながら、顎をゆっくりと左右に動かす。容易にそれができるようになると、その厚さを変更していく。

上記と同様の動きを、同じような0.6センチの厚みをもったもので行う。上下の前歯の間にそれを軽くはさんで、顎を前方へ移動させる。実際に下の前歯が上の前歯より前方にあることを確認する。簡単にできるようになれば、厚みのあるものに変更する。

デンタル・コミュニケーション:152

歯科医師・山田忠生

非言語メッセージを解読する価値
患者の非言語メッセージを解読することが、あなたにとって非常に役立つことがある。
1.患者の話す内容が、より正確に理解できる。
2.非言語メッセージは瞬時に情報を与えてくれる。話し手の意味することを理解するのに、話し終えるまで待つ必要がない。
3.非言語メッセージを解読し、患者が悲しみ、興奮、陽気、恐怖、不安などのいずれであるかがわかれば、あなたは患者の感情状態(情緒)に合わせて直ちに対応できる。例えば、悲しんでいる患者に対する対応は、怒りをもっている人へのそれとはまったく異なる。非言語メッセージを解読しなければ、患者の情緒はわからないであろう。

デンタル・コミュニケーション:151

歯科医師・山田忠生

1.AがBに、何かを告げる。内容は問わないが、Aにとって重要なことでなくてはならない。例えば、「私はあなたのことを、もっと知りたいのですが。」など。
2.BはAに次のように尋ねる。「つまり、こういうことですか…。」
3.Aは、「はい」、「いいえ」でのみ答える。
4.BはAから、「はい」という答えを3回得なければならない。
この練習は、意味づけのための練習問題と称し、歯科・医科の学生、歯科衛生士にとって効果のある学習である。
あなたがBであれば、メッセージの意味することを解釈するのに、言語以外の手がかりを用いたことに気づいたはずである。このような練習をすることは(それに含まれる原則の理解とともに)、患者に指示を与えるときに役立つ。メッセージは受け手次第である、と明記すれば、あなたの話したことの何を患者が聴き、そして患者にとってそれが何を意味しているかを追求せざるを得なくなる。患者の聞いた内容をチェックすると、患者はあなたが使った言葉よりも非言語メッセージに注目していたことが、よくわかるであろう。