パンキー歯科診業哲理:281

歯科医師・山田忠生

 

歯科医師としての自分を紹介すること

あなたやスタッフが、新しい患者と出会う前に心に留めておくべき最も重要な考えというのは、その患者をどのようにして伝道者として育てるかということである。伝道者となった患者は、あなたを自分が知り得る限りの最高の歯科医師であると感じているので、友人や家族、親せきをあなたに紹介したいと思うようになる、このような人はあなたのコミュニケーションの方法、共感の感情、暖かな接触、声の調子、そしてマナーや容姿などに好感を抱いている。これらがどのように組み合わさっているのであれ、忘れてならない重要なことは、新しい患者というのはあなたの伝道者になることを望んでいるということである。Dr.パンキーが語っているように、あなたの医業が健康で強固であるためには、伝道者に始まり伝道者に終わるのである。Dr.ワースによれば伝道者を育てていくサイクルは、新しい患者とともに始まり、満足した患者が新しい患者を紹介することによって完了するということである。

 

 

ブラキシズム:8

歯科医師・山田忠生

 

なぜ、人々は歯をきしませることや、くいしばることをするのか。遺伝的要因はあるのか。

最近まで多くの歯科医師は、咬合がブラキシズムの主要因であると考えていたが、科学的根拠からブラキシズムと咬合要因との間にはつながりがない、――あるいは、あっても最小限のつながりであるということを示されている。これはブラキシズムのメカニズムがほとんど知られていないということを示している。しかしながら、いくつかのわかっている要因がある。

 

 

デンタル・コミュニケーション:130

歯科医師・山田忠生

 

8:インタビューの終結

オフィスでは、患者の通院中に2回の区切りがある。その第1回は最初の情報収集の後である。そのときから実際の歯科治療が始まる。そして、第2回は治療の終わったときである。

”メッセージは受け手で左右される”ので、治療を始めるにあたっては、あなたが患者の話をどのように理解したかを、患者とともに再認識することが必要である。すでにインタビューや情報収集の途中で、あなたが聴いたことを確認していたとしても、患者の発言をまとめて再確認するべきである。例えば次のようにまとめてみると、誤解を発見することがある。

 

 

タタミの上を、ゲタを履いて歩く:27

歯科医師・山田忠生

 

”患者から教わる”ことが、とても大切なことになる。「患者こそ最高の教科書だ」と言って間違いはないだろう。しかし、これもはいしゃが”聴く耳”を持ち合わせていなければ、その教科書は何の役にも立たないことになる。

”今日こそ先生に聴きたいと思っていたので、勇気を出してお尋ねしようと思っていました。診療が終わったので、さあお尋ねしようと振り返ると、先生はもう別の患者さんの方に行かれていて、結局聴けなかったのです。”ということを実際に聞いたことがある。なるべく、おつき合いをしない方が良いだろう。

 

 

マークス「完全歯科医業学」:364

歯科医師・山田忠生

 

最終の治療来院時に、患者との話し合いの中で歯科医師はリコール記録を完成する。そこには電話をする時間帯や場所、あるいは希望による郵送についても記録する。チェックするべき状態(歯肉――右上第2大臼歯エナメル)についても、そしてチェックするのに適当な日にちについても記入する。

次いで、それは受付に引き渡され、予定した日の1か月目に受付が忘れないように備忘録システムにファイルする。

患者に通知したとき、そして実際に患者が来院したときに事項は記入する。(裏側を含めて、カードは8回使用できるように作成してある。)

 

 

シュースター「卓越歯科医業学」:229

歯科医師・山田忠生

 

最善と、細部にわたるサービスが私たちの診療所での合言葉です。私は一度に一人の患者さんしか拝見しませんので、あなたの予約時間は私か、歯科衛生士とお約束していただきます。

私たちは治療を開始するまでに、達成可能な予防と修正の計画を展開できると強く信じています。

あなたが私たちのアプローチを好まれると信じます。それは簡素で、正直で、率直なものであります。始める前に、どこにいるのかがわかる優れた計画をもっていますので、長い目で見ると費用もあまりかかりません。

お会いして、あなたのお口の健康の手助けができますことを楽しみにしています。

 

 

ブラキシズム:7

歯科医師・山田忠生

 

症状は患者によって異なるが、それは患者の耐性によっても異なる。ある人々は歯の摩耗と歯肉の退縮が進行し始めるまでは痛みを經驗することもなく、昼夜を問わず歯をくいしばることができる。他の人では通常以上に歯をくいしばるか、こすり合わせて、それに即して顎の痛みや緊急性の頭痛をもつような、苦しい一週間をもつことがある。患者の症状はそれぞれが抱える弱点個所に示されるであろう。例えば全身麻酔下で第3大臼歯の抜歯をしたことがある患者は、顎関節の脱臼のリスクが高く、そのためストレスのある事象に対する反応として歯ぎしりをし始めると、最初の徴候としておそらく痛みを発生するか、あるいは顎関節をいつもより大きく音を発生するようになる。

 

 

バークリー予防歯科の概要:229

歯科医師・山田忠生

 

固定式・可撤式の修復歯科医学は、上下総義歯は別としてデカスロン・デンティストの診療の主だった部分を占めている。患者が自らの将来を考え、健康になっていくのを手助けする能力が歯科医師にあれば、ほとんどの患者は永久に歯を保持していくようになるのである。さらに、彼らは快適で機能的、そして魅力的であることを願い、経済的に可能であれば歯科医師が提供し得る最上のものを求めるようになるであろう。デカスロン・デンティストは重症な口腔を審美、咬合、歯周組織の面で満足な状態に回復させつために、基本的な修復手段を1つ以上使って、高度な技術を発揮しなければならない。

デカスロン・デンティストの手による保存歯科は、最も高度な内容をもつものとなるであろう。おそらく、彼は無難なものにしか支払いをしない保険会社の非難を浴びることになる。しかし、疾患のコントロールとともにそれぞれの修復処置は、以後に治療を繰り返すことのないような方法で実行されなければならないため、これには適切な材料とともに高度な治療が要求されるのである。

 

 

ザ・デンタルフィロソフィ:158

歯科医師・山田忠生

 

一般的な歯科治療や、修復治療を行う前に

1.「今日のあなたの経験が、楽しく快適なものであることを願っております。」

2.「気分が悪くなるとき、あるいは休憩したいと思われるときはいつでもお知らせください。」

3.治療の順序や、その間に聞いたこと、感じたこと、経験下ことを説明しておく。

4.長時間の治療のときは、途中でフルーツ・ジュース、プロテイン添加のミルクを飲んで構わないことを知らせておく。