パンキー歯科診業哲理:308

歯科医師・山田忠生

患者のペースに合わせること.患者のペースに合わせるために、言葉による、あるいは非言語コミュニケーションを使用する。患者の姿勢、声の調子、目の動き、息づかいに注意を払い、あなた自身もそれに合わせてみる。患者の話す言葉で、患者の理解できる、そして話せる言葉遣いをすること。患者の情緒的なタイプを明確にして適切な情緒的訴えを展開すること。
要約し、換言してみること.診療前インタビューを終えるにあたっては、患者の話したことを要約し、あなたの使う言葉で言い直してみる。こうすることによって、あなたば注意深く聞いていたことを証明でき、しかもそれ以上に情報を付け加えたり、あるいは明らかにする機会を与えることができる。

パンキー歯科診業哲理:389

歯科医師・山田忠生

歯があまりなくなっておらず、むし歯も小さな状態であれば、強度はあまり大切なことではなく、おそらく銀かポーセレンが使用されるでしょう。むし歯が歯の2つの面か、3つに及んでおれば、構造的な考慮も必要で、材料にはむし歯をつめるということに加えて、正常な形態を修復し、噛むという圧力にも耐えられることが求められます。しばしば、これにはインレーがふさわしく、強い材料が必要とされますので、通常は金でつくることになります。他の状態では別のものが必要となります。
それぞれの目的に最も適した材料を使用することを望まれると思いますが、いかがでしょうか。」

ザ・デンタルフィロソフィ:173

歯科医師・山田忠生

歯科衛生業務計画

定期的な衛生管理の患者の場合、1時間のアポイントメントを予定する衛生士はそれぞれ、毎週2人の新患者を担当する。そして、初回は1時間30分をとる。毎日の診療予定表はタイプして、各診療室と技工室に掲示してある。そうすることによって、次に来院する患者が誰であるか、どの患者がどこの治療室にいるのか全員がわかるのである。衛生士が診ている患者を私が診なければならないときには、こうしておけば非常につごうがよい。
これまで長年に渡って、来院の前に患者に電話をして確認していたが、それは電話をしなければ患者が来院しないのでは考えていたからである。今にして思えば、反って患者に依頼心を起こさせていたのではないかと考えている。現在では。、患者に再確認はしないことを伝えているが、約束を守らない患者の数は、確認の電話をしていたときとほとんど変わらない。

バークリー予防歯科の概要:255

歯科医師・山田忠生

それは家族全体の問題です
お子さまが、重症のウ蝕や歯肉疾患をおこしている場合に、その抑制法をお教えする相手は、あなたです。病気のパターンというものは、家族代々引き継がれている。例えば、昔のことわざに「軟弱な歯は、一家の血統」というのがありますが、まさに的確な表現といえます。広範囲にわたってウ蝕をおこしている子どもを助ける前に、ご両親に自分たちの口を1日1回清掃する方法を理解してもらい、その真価を認めていただけなければならないのは、もう明かです。家族の歯科疾患コントロールということが、先ず第一のゴールです。

ドライマウス:夜間の口の中はカラカラ!

歯科医師・山田忠生

唾液の分泌量は、見事に口がさまざまに機能している起床中と、夜間とでは約3~4倍の量的差が存在している。夜間に目覚めたとき、あるいは朝の起床時には口はカラカラであっても不思議ではない。
就寝前にしっかりとプラックコントロールをしているとはいえ、夜間にその少ない唾液中で細菌繁殖がおこっている可能性もある。そこで、なにはともあれ起き抜けには、しっかりとうがいをすることを薦める。

エクセレンスの追求:45

歯科医師・山田忠生

次に誠実さ、信念ということについて話をしていきます。この信念ということの意味合いは、何かが起こることの本質を表すものであるということになります。そして本当に、それが起こることの保証でもあります。この誠実さ、信念というっものは必ずもっていなければならないもの、自分に対しての誠実さ、他人に対しての誠実さ、国に対しての忠誠心につながります。そしてこれが成功を求めていくためには、この誠実さがあるか、ないかによって方向が定まるわけであります。この信念ということによって、自分の進むべき方向がきまってきます。
そして又、他人のために何を行うのかということに対するコミットメントにもつながるわけであります。私たちがここに存在するのは、すべて神からの賜物であります。そして、私たち自身に対して私たちが与えるということは、神に対するお返しであります。

マークス「完全歯科医業学」:388

歯科医師・山田忠生

費用を提示した後で、材料についての質問が生じた場合には、歯科医師は全面的に失敗したと言えるだろう。何よりも歯科医師は費用を正当化しようとする防衛的な立場を強いられることを避けなければならない。材料そのものの話題に入り込んでしまうまでに、そこから引き揚げようと試みるが、あまり成功しないのである。
初回と、2回目の来院中の純然たる好奇心や、あるいは興味以外から起こってくる疑問には、このように対応する。
「とても良い質問だと思います。率直に言って、あなたのお口にはどのような修復が必要なのか、そのためにはどのような材料を使うのか、まだ私にはわからないのです。ご存じのようにいくつかのーーポーセレンや金、銀など――選択するものをもっております。そして、それぞれに優れた点があります。つまり審美性にすぐれたものもあれば、耐久性のよいものもあります。私がすることといえば、どの材料でそれぞれの歯に求められることを満足させられるかを、決定することなのです。

パンキー歯科診業哲理:307

歯科医師・山田忠生

返答を複唱すること.正確さを期するために記述する前に、あなたがどう正しく聴いたのか、患者の返答を複唱すると良い。往々にしてこのときに患者は訂正や追加をするものである。
明確にすること.より深く理解するために、さらにくわしく質問していくことも良いことである。例をして挙げるなら、「あなたが感じておられる痛みについて、もう少しくわしくはなしていただけませんか。」、「矯正治療は何歳のときに完了しましたか。」
視線を合わせること.患者とうまく視線を合わせながら、患者に対して話を聴いており、理解していることを知らせることは大切なことである。単純に「ええ。」とか、「うん、うん。」と答えることが話を聴いていること、そして必要なら追加してもよいことを知らせることになる。

宝塚アートマラソン’04・ヒストリー:11

歯科医師・山田忠生

まったく現象としては異なる次元の話であるが、さまざまな課題を抱える「宝塚」の都市としての在り様も、さかのぼればどこまでもその要因をたどっていくことはできるだろう。そして、不透明となり、解決不可能な大きな問題となり、今を生きる個人の力ではどうにもならないとう結論とともに、思考停止状況に陥り、結果、何にもできなくなり、不満が残り、あきらめが生じる。

私は「宝塚らしあ」を大きく失ってきた時点を、多くの人びとの記憶に新しい1995年に置く。もちろん、ボランティア活動が活発になったのは阪神大震災の結果であることは事実であり、さまざまにプラスの変化も見受けられる。しかし、ものの豊かさより、心の豊かさの大切なことを実感したと言いながら、前後して起こった長引く不況とともに、ものの豊かさを追い求めにくくなると、心の豊かさの充足も置き忘れたような事件(個人レベルから企業、国家にいたるまで)が多発することは、どうしたことだろうか。

ドライマウス:最後が唾液?

歯科医師・山田忠生

基本的に水分摂取量は、優先的に尿、糞便、汗などによって排出されるので、唾液として口腔内に排出されることは少ない。そのために積極的に水分を吸収することが、ドライマウスを防ぐことにもつながる。