バークリー予防歯科の概要:222

歯科医師・山田忠生

 

⑩ デカスロン・デンティストになるには

陸上競技の歴史の中には、単一競技で名声を博してきた人々が数多く存在する。しかし、1マイルを4分で走ったランナーのように長い間、名声を保っている人はわずかしなかい。スポーツ界で伝説的な英雄として後世にまで残るのは、十種競技(デカスロン)の選手たちである。その中で、パブ・マシアス、レイファ・ジョンソン、ビル・ツーミなどは巨人と呼ばれる人々である。出場した単一競技では一度として記録をだしたことがないにも関わらず、10種の競技では上位にランクされ、10種競技者のあこがれの的である地位を獲得したのだった。歯科医師もまた、同様である。歯科医学における単一競技のスーパースターになることは案外と容易であるが、10種競技的な分野を求めて奮闘する人々にとっては、厳しい闘いが待ち構えているのである。スポーツとは異なり歯科医学においては、ひとたび免許を得た後では安易な継続は許されないのである。歯科医学のさまざまな面での能力を定期的に立証していくことによって、滑動的な状態を持続していけるのであろう。

 

 

修復歯科医学と咬合調和:2

歯科医師・山田忠生

 

そのような患者は、前歯で閉じようとする、過度な使用による筋肉の痙攣性の収縮により、顆頭は完全に収まらず、後方の歯は咬合していない。筋肉がリラックスして、完全に閉口するようになるには数時間から数日が必要となるかもしれない。修復のためのアポイントメントの最初に、最も後方で残存している歯における咬合を観察し、マークをしておく。患者がしばらくの間、口を開けたままの後で、その接触点を再現できなければ、新しい修復物が多くの臼歯の接触と同様に咬合していないか、筋肉が翌日になって最終的に正常な機能にもどったときに、その修復物が高くなるということをあなたは確認しなければならない。ときには、ちょうせいのために患者を再来院させなくてはならない。

 

 

宝塚市長に要望:6

歯科医師・山田忠生

 

■2014年6月、宝塚市議会での中川市長の答弁。「…1998年度より新市民ホール建設事業にとりかかりましたが、財政状況の悪化のため、2000年度をもって事業を一時休止し、さらに2008年1月には、新市民ホールの建設について事業中止を決定しました。1997年3月末に旧市民会館が閉館されて以降、本市には公立で定員500人以上を収容できるホールのない状態が続いており、市民の中に新しく市民ホールを建設してほしいとの声があることはにんしきしています。…」

 

 

シュースター「卓越歯科医業学」:222

歯科医師・山田忠生

 

レポート

医師はすべての患者に、診査結果をレポートにまとめて渡すべきであると思っている。多くの歯科医師は、多数の患者を診察しているのでこのようなサービスを計画する時間がないと言い、実行するつもりはないようである。レターシステムを取り入れることは、新患者に「私のことを本当に心配してくれている。十分な配慮を払ってくれている。」ということが伝わる。レター・システムは歯科医学の重要性と、その一般的健康との関わり合いを演出して見せてくれるのである。

多くの患者は信頼の不足、心理的要因、それに財政面などにより、最初から全面的治療を受け入れることができない。しかし、彼らは「当面の治療計画」は受け入れられる。また、あなたが治療において信条としている哲学は受け入れることができる。しかしながら、患者というものは全面的な治療の前に、何がしかの結果をみたがるものである。

 

 

70歳からの歯科治療:8

歯科医師・山田忠生

 

■喪失部の修復方法について

上述のいずれの原因であれ、歯を喪失した個所は原則としてそのまま放置することは薦めることができません。

また、喪失した歯の本数によっても、修復方法が変わってくることがあります。大きく分けて、以下のように分類することができます。

1) 歯根膜支持あり――取り外ししない(固定式)―――ブリッジ

2) 歯根膜支持なし――取り外しする―――――――――部分義歯

3) 歯根膜支持なし――取り外ししない(骨癒着式)――インプラント

 

 

デンタル・コミュニケーション:121

歯科医師・山田忠生

質問:ルイスさんより、「これまでに聞いたことはありません。」という返事があった。あなたはどうするか。

回答:「何かお知りになりたいことはありませんか。」と尋ねるのがよい。患者が知りたいと思っている情報から始めるのがベストである。患者の望んでいない情報や、理知的にも情緒的でも処理できない情報、あるいはどうしても聞き入れない情報などはその後でよい。通常、患者の関心事は命は助かるのかどうか、仕事に復帰することができるのか、痛みはあるのかといったことであり、手術が必要な場合は術後の傷跡の程度に関心をもつ。

患者が自分の病気について知るための手助けつぃては、「あなたはどう思われますか。」と尋ねることによって、患者自身が疑問に答えて、その回答を修正する必要がある。患者がどのような質問にも、あなたは患者の自己防衛を破壊するつもりのないことを自分に言い聞かせながら、できるだけ誠実に答えるのが最良である。忘れてならないのは、あなたがどれ程に知っているかを示すことではないということである。患者が最終的に何を知るようになったかが大切なことであり、その間のあなたの有能さなどは問題ではない。患者に何があっても援助していくことを、あなたは患者に知ってもらいたいはずである。

 

 

 

修復歯科医学と咬合調和:1

修復歯科医学と咬合調和

Van B. haywood,DMD

修復歯科医学は、確固とした咬合の基盤の上に構築されている。咬合が適正に扱われなければ、どれほどマージンや、シェイドが修復物として良好であったとしても、患者は最終的には”疲れ果てて、それを吐き出そう”とするであろう。

ここでは、修復歯科における咬合の影響力について識見を述べる。

患者がオフィスを去るときは、新しい修復物はうまくいっていた。しかし翌日には咬合が高くなっている。修復のための定期的アポイントメントの後、歯をこすり合わせることや、くいしばりできつくて、筋肉に疲れをもった患者は、完全に閉口することができないかもしれない。

 

 

パンキー歯科診業哲理:273

歯科医師・山田忠生

 

補助者は何をするべきかを告げる.手順をていねいに説明し、仕事上の必要な情報を十分に与えること。何が最終目標であり、何をもってうまくいったのかを明確にすること。

補助者に何をするべきかを示す.説明するだけでなく、それを理解し実行させるには、手順を観察させる必要がある。あなたが実例となる以上、あなたの行動は補助者に期待することと一致していなければならない。

その人に試みさせる.ほとんどの人は口にはださないが、確信をもっていることとして与えられた状況下では、誰も自分の能力以上のことはできないということがある。あなたがころを信じているとすれば、補助者にとっては苦しい立場に立たされることになる。”仕事のための1分間マネジャー”の中で、ブランチャートとローバーは、このように述べている。「行う価値のあるものは何であれ、最初は完璧にする必要はないのだ。」補助者には失敗をする機会を与え、その経験から学ばせることである。