修復歯科医学と咬合調和:1

修復歯科医学と咬合調和

Van B. haywood,DMD

修復歯科医学は、確固とした咬合の基盤の上に構築されている。咬合が適正に扱われなければ、どれほどマージンや、シェイドが修復物として良好であったとしても、患者は最終的には”疲れ果てて、それを吐き出そう”とするであろう。

ここでは、修復歯科における咬合の影響力について識見を述べる。

患者がオフィスを去るときは、新しい修復物はうまくいっていた。しかし翌日には咬合が高くなっている。修復のための定期的アポイントメントの後、歯をこすり合わせることや、くいしばりできつくて、筋肉に疲れをもった患者は、完全に閉口することができないかもしれない。

 

 

パンキー歯科診業哲理:273

歯科医師・山田忠生

 

補助者は何をするべきかを告げる.手順をていねいに説明し、仕事上の必要な情報を十分に与えること。何が最終目標であり、何をもってうまくいったのかを明確にすること。

補助者に何をするべきかを示す.説明するだけでなく、それを理解し実行させるには、手順を観察させる必要がある。あなたが実例となる以上、あなたの行動は補助者に期待することと一致していなければならない。

その人に試みさせる.ほとんどの人は口にはださないが、確信をもっていることとして与えられた状況下では、誰も自分の能力以上のことはできないということがある。あなたがころを信じているとすれば、補助者にとっては苦しい立場に立たされることになる。”仕事のための1分間マネジャー”の中で、ブランチャートとローバーは、このように述べている。「行う価値のあるものは何であれ、最初は完璧にする必要はないのだ。」補助者には失敗をする機会を与え、その経験から学ばせることである。

 

 

マークス「完全歯科医業学」:356

歯科医師・山田忠生

 

最初のリコール来院での第2、第3段階について話し合う前に、前述のことから生じてくる考慮しなければならないいくつかの事項がある。

1・リコール診査でレントゲン写真撮影や、模型印象は採るのか。現代の歯科診療とその見解に従えば通常の最小限度枚数として臼歯部バイトウィング4枚と、前歯部ぺリアピカル6枚のレントゲン写真を撮ること、――無髄歯、進行したカリエス治療をした歯、重症の歯周疾患に罹患している個所についてのぺリアピカルのフィルムを追加する――そして、2年から4年ごとに全額のレントゲン写真を撮る。しかし、リコール診査でのレントゲン写真の枚数や、研究用模型を作製するかどうかということは、個々の患者の咬合や歯周疾患によるだけでなく、「歯科医師の個人的な好みや考えによって左右されるものである。レントゲン写真の枚数や、研究用模型の有無にかかわらずリコール費用を同額にするということを、歯科医師が受け入れることによって、診断の助けとなるものを掌中に置くことになるのである。

 

 

バークリー予防歯科の概要:221

歯科医師・山田忠生

 

著者が使用した器具の中では、抜髄針ほどねじ切れてしまうものはなかったが、ときには壊れてしまうものもあった。その場合には、「申し訳ありませんが、あなたの歯には太刀打ちできませんでしたので、抜いてしまうことにします。」と、患者に知らせることになる。

「はい、少なくとも試していただいたのですから。」と患者は返答して、方針の変更を快く認めたものだった。その歯を失う落胆ぶりは、一度は救おうとした後だけにことさら大きなものであった。

歯科医師は、歯内療法に対する姿勢を再検討してみるべきである。簡単な方法であれば、どのような診療形態においても組み込むことができる。現在、複数回のアポイントメントを行っている人は、1回のアポイントメントですることを考慮してみるべきである。歯の治療のやり過ぎは間違いなく減少し、それによって時間的余裕ができれば、より多くの人を診ることに充てればよいのである。

歯科大学は、歯内療法学に対する教育姿勢を顧みる必要がある。事実、膿疱を形成した歯に対する態度は再考が必要とされている。というのは、それが卒業生の習慣や哲学の形成のカギとなるものであるからである。

 

 

 

ザ・デンタルフィロソフィ:153

歯科医師・山田忠生

 

他の問題解決法

1.問題をわかりやすい、判断しやすい言葉で明確にする。

2.あなたが、そうなってほしいと思うことを決定する。

3.起こっていることと、あなたが望んでいることとの間の矛盾の原因をはっきりさせる。

4.あなたの選択を検討する。

5.行動に移す。

 

 

70歳からの歯科治療:7

歯科医師・山田忠生

 

私の臨床経験から、ほとんどの人はこのCP型、OC型、OP型、そしてOPC型のいずれかに属していると思われます。

そして、歯を失う原因の多くはウ蝕でもなく、歯周病でもなく、咬合病であると思われるのです。これは、かのピーター・ドーソン先生が指摘されており、わたしもその見解に賛同します。つまり、下の図で示すような関係です。若いころからウ蝕と縁が切れず、最近ではせっせとプラックコントロールを実施しており、歯周病はそれなりにキープされているが、咬合病で歯根膜が破壊され、歯を失っているという人が多いようです。

シュースター「卓越歯科医業学」:221

歯科医師・山田忠生

 

レターシステムの目的の一つは、あなたがいつも患者との接触を続け、その患者を覚えていられるようにすることである。患者に何かを伝えるときに口で話すのと、それを活字にするのとでは大きな違いがある。人は話された言葉は、忘れてしまうものである。しかし、それを文章にすると、相手はあなたが真剣であることを認識し、それを忘れずに覚えているのである。そしてまた、あなたにとっても記録となって残るものであり、将来においても参考となる資料になるだろう。直接に患者に伝えにくいような、しかし重要である事項も手紙には書くことができる。

 

そう頻繁に起こることではないが、広範囲の治療の必要性を話し合うときには、相談者に依頼することも勧められる。診断書による記録や、付加的な教材は効果的である。あなたの徹底した姿勢、患者に対する理解、配慮は必ず評価されるのである。

 

 

宝塚市長に要望:5

歯科医師・山田忠生

 

■2000年6月、宝塚市は市民にとっては唐突な感のある、新市民ホール建設の凍結を発表する。理由は、財源不足であり、建設着手を5年間、2005年まで休止することにした。

■2008年、宝塚市は新市民ホールの建設事業そのものの中止を決定する。その後、建設予定地は売却され、現在ではマンションが建設されている。

 

 

デンタル・コミュニケーション:120

歯科医師・山田忠生

 

病気の告知

質問:現在治療中のルイスさんの病理診査結果から、基底細胞ガンであることを知った。あなたはどのように本人や、身内にこのことを知らせるか。

回答:次のような方法がある。「現状はどうでしょうか。」と尋ねて、患者からの返事を得る。続けて、「あなたに起こっている問題について、何かご存じですか。」と尋ねる。患者が病気について知っていることから始めるのがベストである。というのも、患者が病気について知っているかどうかということや、恐れを抱いているかどうかということを、あなたはまだはっきりと認識していないかもしれないからである。

質問:患者の病気に関する考えを知った上で、あなたは病気の本質についてどのようにアドバイスをするのか。

回答:一つの方法としては、患者に医学的診断を伝え、それを説明することである。例えば、このように話す。「ルイスさん、あなたのお口から採った組織について、病理学の先生から報告がありました。基底細胞ガンという診断でしたが、この病気にといてあなたは何かご存じですか。」