デンタル・コミュニケーション:119

歯科医師・山田忠生

 

質問:「薬は両方とも飲む方が良いですか。」という問いには、どのように返事するべきか。

  A.患者が単に右方だけを求めていると思われる場合。

  B.患者が薬の多いことに不満をもっていると思われる場合。

回答:A。「はい」、あるいは「いいえ」である。状況や質問によって単純明快に答える。しかし、歯科医師として、これは特別なことであり定石ではない。

   B。「お薬について何かお感じになっておられますか」、あるいは「お薬は両方とも、継続してお飲みになりますか」と問う。薬を飲むかどうかは、患者が過程で決定することであるので、患者の薬に対する気持ちを十分に愛らかにさせることが、今後の管理に大きく影響する。

 

患者の多くが質問をするのは、答えを求めているのではなく、質問から導かれる方向に話題を向けようとしたり、その時の話題をさけたり、あるいは主導権をとろうとするためである。最初の質問のみで、患者が本当に知りたいと思っていることが解決するのではない。ガンの質問に関していえば、患者は「はい」や、「いいえ」といった一般的な情報ではなく、もっと特殊なことがらを知りたいと思っているのである。

 

 

 

70歳からの歯科治療:5

歯科医師・山田忠生

さて、ここまでお話をしてきますと、歯を失う原因も明白になってきます。そして、そのタイプ別に人々を分類できるのではと思います。

この7分類を考え付いたのは、おそらく私が最初ではないかと思いますので、ご利用の節には了解をおとりください。

そして、歯を失う病気から大きくは下記のような3つのタイプに分類することができます。

まずはウ蝕、ムシ歯、そしてカリエスともいいますが、すべて同じ病気であります。これをC型としましょう。

次に歯周病、歯槽膿漏、ペリオがあります。これも同じ病であり、P型としましょう。

そして咬合病、occlusal diseaseと言いますので、O型とします。

このC型、P型、O型のいずれかの病気で歯を失うことになります。(図表・2)

 

バークリー予防歯科の概要:219

歯科医師・山田忠生

 

著者は早速、膿瘍のできた歯の治療に来院してきた患者に話した。「あなたの歯には膿瘍ができています。かつてはこのような歯は抜いてしまわなければいけないとされていました。しかし、今はそうではありません。新しい治療法があります。」その治療法が30~40年も古いものであることを知っている患者はなく、進んだ技法だと思い込んでいた。著者は、さらに続けた。「私はこの方法を学んだばかりですが、ぜひあなたに治療して差し上げたいのです。かりに最悪の事態になったとすれば、そこで歯を抜いてしまえば良いわけです。それに報告では治療した後の歯は、とても経過が良いとされています。あなたの歯を守られるかどうかは50%ですが、どうされますか。」初めの18人の中で、拒んだ人はいなかった。誰もが自分の歯を保持したいと思っているのである。著者にとってもこれは決して忘れることのできない、貴重な教訓なのである。

 

 

宝塚市長に要望:3

歯科医師・山田忠生

 

■宝塚市政12年後の1966年、1.000人収容の大ホールをもつ「宝塚市民会館」が開館しましたが、阪神大震災の影響もあり、1997年に閉館した。(資料・1)

 

シュースター「卓越歯科医業学」:220

歯科医師・山田忠生

 

第7章 歯科医業発展のために

 

患者へのレター・システム

 

計画され、うまく構成されたレター・システムは診療に多くの利点をもたらす。適切な時期に郵送する手紙は、診療を発展させるために使いうる他のどのような方法にも劣らず、効果が期待できる。

 

「人が何かを薦めるときは、ダイレクト・メールが最適である。ある特定の人に届くからである。」――テッド・シュワルツの「ザ・サクセス・プロモーター」より引用。

 

 

宝塚市長に要望:2

歯科医師・山田忠生

 

令和3年11月10日

宝塚市長 山崎晴恵様

100人委員会/代表・ゆめ機構/代表 山田忠生

要望書

「宝塚タウンホール(仮称)建設検討委員会」の早期設置を要望します

この度は、第19代宝塚市長へのご就任、おめでとうございます。これからの宝塚市の発展に大いに手腕を発揮されますことを、心から期待いたします。

宝塚市も市政67年を経過し、大いに発展を遂げてきましたが、またさまざまな課題を抱えていることも事実であります。

今回の「要望書」の提出にあたり、これまでの歴史的経過をご紹介させていただき、そしてご理解と適切なご判断をいただきたく思います。

 

 

 

マークス「完全歯科医業学」:354

歯科医師・山田忠生

 

多数の歯科医師が自らをリコールから切り離して、そしてそのための責任を合理化しようとする理由は、それを儲からないからとみなしているということがある。2~3枚のレントゲン写真と充填するべきウ蝕が一つ――あまり多くは請求できないが、しかし時間は要する。再び、ここで”レントゲン写真料金”や、”1面あたりの料金”に直面することになり、しばしば挫折しそうになる。しかし、挫折はさけることができるのである。完全な歯科診療を行っている歯科医師であれば、総時間を基礎とした単位当たりの料金を設定していなければならないので、リコールは、――歯科医師の最適コントロールにおける一段階として―ー時間を基礎とした単位当たりの料金を含んでいなければならない。

通常、リコール診査は歯科医師の時間として1時間以上を要する2回来院となるであろう。歯科医師の中には、――多分、大多数であるが――2回来院の必要性に反対であることを主張する人も存在するであろうが、リコールが死k獅子の主張するように重要なものであるのなら、診査が”口の中をチラッと見る”であるはずがない。完全な歯科治療をしとぇいる歯科医師には、2回来院の必要性が自覚できるはずである。

 

 

宝塚市長に要望ー1

歯科医師・山田忠生

 

いつの間にか、私の「生涯、現役の歯医者」という目標と肩を並べるほどの、20年以上になる私の願望になってしまった。

すべては、何とも覚えやすい2000年に始まっている。私の知る限りでは、このときから要望し続けているのは、私一人だと思う。言葉は悪いが、浮かんでは消える人々は存在していた。

宝塚市長が、2021年4月から山崎市長になられたことを機会に、これまでよりも理解と関心をおもちではないかと淡い期待を抱きながら、2021年11月10日、山崎市長に面会し、提出した「要望書」を以下に紹介しようと思う。

 

 

咬合病の診断と管理:8

歯科医師・山田忠生

 

患者は自分の歯のダメージが年齢でないこと、自然な摩耗でもないことを理解すれば、歯科医師はその複雑な症例を十分に予測可能性の許に管理できるようになるであろう。たとえポーセレンのような壊れやすい歯を防護する審美的な修復材料を使用したとしても、すばらしい寿命が期待できるのである。

図9-11は、ブラキシズムの結果として重度の摩耗した歯をもっていた患者の、7年後の経過である。治療が始まる前に、患者は咬合病について教育を受けた。その結果、この状態は修復物で回復することが可能となる。