バークリー予防歯科の概要:253

歯科医師・山田忠生

目標
成功は偶然に委ねられるものではありません。子どもの歯の健康も、その例外にもれず計画にのっとられるべきです。成功の導く計画に基づいたものこそ目標です。私たちが語る目標とは、子どもたちに主体的に健康になってもらうことです。すべての歯が揃っていて、加えて口の中に充填物ができるだけ少ない状態で高校卒業を迎えてほしいのです。青年層によく見られる疼痛性の醜い歯肉の病気(口内炎、妊娠性歯肉炎などなど)に罹らなくするには、1日に1回の迅速な口腔清掃を上達させていかなければなりません。こうして、自分の手で生涯にわたる歯科の健康と、低額な維持費を手に入れることができるのです。

パンキー歯科診業哲理:305

歯科医師・山田忠生

言い換えれば問い詰めたり、挑むような質問はするべきではない。明らかに患者がフロスをしていないことがわかったとしても、問い詰めて不愉快な気持ちにしてはならない。肯定的な反応が最も期待できそうな質問で始めること。覚えておくべきことはこの最も初期の出会いの目的とは、ハーモニーを創り出すことなのである。このアポイントメントのおわりにはこの質問表を持ち帰って、家庭でゆっくりと記述しておくように求めること。
患者の中には、その質問表を配偶者や家族に見せる人もいる。ある患者の夫がDr.パンキーのオフィスを訪れ、こう話した。「この質問をしてみたところ、妻よりも私の方が悪いようなのです。」質問表を持ち帰らせることによって、歯科に関する意識を高めることができ次回に来院したときには、しばしば理解力がついていることがある。

ザ・デンタルフィロソフィ:171

歯科医師・山田忠生

計画会議

私は3か月ごとに会計秘書、運営管理委責任者と会合をもち、財政の状態が健全であるかどうかを検討して、生産目標を満足させているか、予算内で処理されているかどうかを判断する。

毎日の診療後に会計秘書と会って、その日の診療を見直すとともに、生産、入金状況、収支計算書、保険の予定書、そしてその日に郵送する請求書について検討を加える。受け取った小切手類は、すべてその日に郵送で預金するようにしている。預金は私が受け取り、孤児尿小切手は会社あてに正確な金額を記入している。

桜の開花とともに、2024年の新年度が始まります

歯科医師・山田忠生

今年も1歯でも多く、1日でも長く、歯を保つためのアプローチは続きます。その大切な3つの条件とは…
1)ご自分で行うお口のケアを毎日、実行する

2)衛生士が行うプロフェショナル・クリーニングを受ける

3)歯科医師が適正な咬合の管理を行う
歯の噛み合わせの不都合は、最も歯を失う大きな原因とされていますが、それを自覚する歯科医師も決して多くはないようで、「歯周病」と診断され、適切な噛み合わせの調整も行われていないのが現状のようです。(修復物の調整は衛生士にまかされている歯科医師もいるとか、噂で聞き及んでいますが…)
この「咬合病」は、「歯周病」や「ウ蝕」のような細菌感染ではなく、いくら歯をケアしても治りません。とても、やっかいな病気です。

パンキー歯科診業哲理:304

歯科医師・山田忠生

Dr.ハロルド・ワースは、このインタビューを”患者と過ごす最も価値ある30分”と称している。Dr.ワースはヒストリーと、インタビューを明確に区別している。健康歴は誰でも記録することができる。しかし、インタビューは患者がどのように感じているか、歯科医学に関する知識や自覚がどうかなどを扱うものである。どのように選んで言葉を使ったり、意見を述べているかを注意深く聴くことによって、患者の社会学的分類をすることや、デンタルIQを決定することに役立つことがある。

必ずしもどの患者にもすべての質問をする必要はない。この一連の質問というのは、ピアノのキーボードのようなものだ。ハーモニーを奏でたく思うなら、どのキーをたたき、どのキーはたたくべきではないかということを習得しなければならない、とDr.パンキーは述べている。

シュースター「卓越歯科医業学」:251

歯科医師・山田忠生

治療中止のときの手紙

症例提示において、最も無視されやすい分野
ご自宅の冷蔵庫が壊れてしまい、そしてあちこちと探し回り、シアーズのお店で購入したとすると、あなたはそれをいつ配達してほしいと思いますか。
あなたのオフィスですばらしい歯科治療を見せてもらい、さらに治療を進めることを決めて帰宅し、その後にキャンセルをして、どこかほかのオフィスに行ってしまったというような患者に出会ったことはないか。もちろん、あるでしょう。私も、ある。

人びとは、あなたに頼りたい、そして私に頼りたいと思っているが、私たちは予約をして会うだけである。彼らは帰宅して、考え、そのことについては彼らよりも知識の少ない人に相談をして、そして反対の決定をしてしまう。患者が何かを決めようとしているときは、強力に勧めることや、前ページのような手紙が必要である。賢明な決断を下したときには、賞賛しなければならない。そのためにこのような手紙を送ることは、すべての問題を解決することにはならないが助けになる。

バークリー予防歯科の概要:252

歯科医師・山田忠生

健康志向の小児歯科学

ようこそ
小児歯科学がめざす健康についての私たちの考えを、皆さまに知っていただく機会が今、訪れたことをうれしく思います。これまで健康ということが、歯科医師の念頭に置かれなかった日はなかったものの、人を健康にするため執り行う歯科処置の無力さを認めるにしたがって、私たちは健康の教育者であって、治療の提供者であるというのは二義的なものに過ぎないと思うようになりました。

マークス「完全歯科医業学」:386

歯科医師・山田忠生

「とても良い質問をされました。明らかにそれぞれの修復物は個々の状態に合わせて設計されるものだということを、あなたにはっきりとさせてきておりません。そのようにしてきたのは、状態や目的のすべてがわかるまでは、はっきりと材料を選択することができないからなのです。今回と次の来院までの間に、あなたの場合についてさらにくわしく研究するつもりにしております。次に来られるまでに、あなたのお口が最高の満足な状態が得られるような治療計画の概要について準備しておきましょう。何か使用する材料について質問があるようでしたら、その選択した理由についてはご説明しますが、そのときには今よりももっと理解できる立場におられるだろうと思います。」

デンタル・コミュニケーション:154

歯科医師・山田忠生

7.患者は、あなたが患者を人間として、そして個人として関心をもっていることに感謝の気持ちをもつのであって、歯、歯をもった身体、歯科の症例としてのめずらしさ、あるいはウカへの関心に対して感謝の子持ちをもつのではない。
8.コミュニケーションに複数のチャネルを同時に持っていると、より一層信頼のケル情報が手に入る。
9.あなたの手や道具が口腔内にあるときは患者は話しにくいので、患者からえられるものは、ほとんどの場合、非言語メッセージからということになる。

パンキー歯科診業哲理:303

歯科医師・山田忠生

次に、Dr.パンキーの22の質問に話を進める。Dr.パンキーはこの質問をいくつかの目的を意図して作成している。もちろん、その一つには患者が最適の治療を受け入れる前に、打ち勝つべき障害を明らかにすることである。その障害としては高額の治療費への危惧、先入観、偏見、そして痛みへの恐れなどがある。第2の理由としては、患者の自分の歯科的健康への自覚、つまりDr.パンキーがデンタルIQと称している、それをテストすることだ。加えて、この22の質問を通して新しい患者をより一層知ることができるようになり、そして診査をするにあたって患者を気持ちよく感じられるのに役立つ。このときこそが、”私はあなたに関心を抱いています。どうすれば最高のサービスが提供できるでしょうか。”というメッセージを伝えることで。あなたが共感していることを患者に知らせる最善の機会である。それ故に、あなた自身がインタビューを行うようにとDr.パンキーは提言している。