バークリー予防歯科の概要:252

歯科医師・山田忠生

健康志向の小児歯科学

ようこそ
小児歯科学がめざす健康についての私たちの考えを、皆さまに知っていただく機会が今、訪れたことをうれしく思います。これまで健康ということが、歯科医師の念頭に置かれなかった日はなかったものの、人を健康にするため執り行う歯科処置の無力さを認めるにしたがって、私たちは健康の教育者であって、治療の提供者であるというのは二義的なものに過ぎないと思うようになりました。

マークス「完全歯科医業学」:386

歯科医師・山田忠生

「とても良い質問をされました。明らかにそれぞれの修復物は個々の状態に合わせて設計されるものだということを、あなたにはっきりとさせてきておりません。そのようにしてきたのは、状態や目的のすべてがわかるまでは、はっきりと材料を選択することができないからなのです。今回と次の来院までの間に、あなたの場合についてさらにくわしく研究するつもりにしております。次に来られるまでに、あなたのお口が最高の満足な状態が得られるような治療計画の概要について準備しておきましょう。何か使用する材料について質問があるようでしたら、その選択した理由についてはご説明しますが、そのときには今よりももっと理解できる立場におられるだろうと思います。」

デンタル・コミュニケーション:154

歯科医師・山田忠生

7.患者は、あなたが患者を人間として、そして個人として関心をもっていることに感謝の気持ちをもつのであって、歯、歯をもった身体、歯科の症例としてのめずらしさ、あるいはウカへの関心に対して感謝の子持ちをもつのではない。
8.コミュニケーションに複数のチャネルを同時に持っていると、より一層信頼のケル情報が手に入る。
9.あなたの手や道具が口腔内にあるときは患者は話しにくいので、患者からえられるものは、ほとんどの場合、非言語メッセージからということになる。

パンキー歯科診業哲理:303

歯科医師・山田忠生

次に、Dr.パンキーの22の質問に話を進める。Dr.パンキーはこの質問をいくつかの目的を意図して作成している。もちろん、その一つには患者が最適の治療を受け入れる前に、打ち勝つべき障害を明らかにすることである。その障害としては高額の治療費への危惧、先入観、偏見、そして痛みへの恐れなどがある。第2の理由としては、患者の自分の歯科的健康への自覚、つまりDr.パンキーがデンタルIQと称している、それをテストすることだ。加えて、この22の質問を通して新しい患者をより一層知ることができるようになり、そして診査をするにあたって患者を気持ちよく感じられるのに役立つ。このときこそが、”私はあなたに関心を抱いています。どうすれば最高のサービスが提供できるでしょうか。”というメッセージを伝えることで。あなたが共感していることを患者に知らせる最善の機会である。それ故に、あなた自身がインタビューを行うようにとDr.パンキーは提言している。

70歳からの歯科治療:22

歯科医師・山田忠生

■「すれ違い咬合」のケースー1
このような「すれ違い咬合」、つまり上顎に歯のある反対の下顎には歯がなく、下顎に歯のある反対の上顎には歯がないというケース。
歯型だけの模型では、上下がどのような咬合をしているのかが、歯科医師でもわからない。

バークリー予防歯科の概要:251

歯科医師・山田忠生

そのパンフレットの内容は、非常に重要である。綿密に工夫をして、やり過ぎることはない。それは全体の概念やプログラムを十分に盛り込めるだけの長さでなくてはならないだけでなく、普通の人が5~6分で読んで理解できるほどの短さでなくてはならない。また、信念について順序立てて述べ、さらに歯科医師が両親の考えにも関心を示していることも伝えなければならない。読みながら理解できるようなものでない限り、母親は正しい心構えを身につけようとはしない。とりわけ、その中にオフィスの方針などを述べているようなことがあってはならない。歯科医師の権威的なイメージを植え付けることにもなりかねないからである。

シュースター「卓越歯科医業学」:250

歯科医師・山田忠生

歯の破損や過度の摩耗、ぐらつきなどは、歯やそれを支える組織の機能を低下させる原因となります。ほとんどの歯科医師は、歯を修理することに時間を費やしていることがわかっています。しかしながら、統計によれば3.000万人のアメリカ人がすでに歯を失い、さらに何百万人かがその過程をたどっているに違いないのです。

単純なことなのです。複数の要因があなたの歯に悪影響を与えているのなら、そのすべてを予防して処置をしなくてはならないのです。歯科医学的な問題解決の方法における重要な第3段階として、歯の摩耗や、歯にかかる不当な力を最小にして、より快適で効果的な機能を回復して、あなたの歯を長持ちさせるチャンスがあるのです。そのような歯にかかるストレスをより軽減するお手伝いをします。

ご一緒に、予防の学習ができたことをうれしく思います。

宝塚アートマラソン’04・ヒストリー:10

歯科医師・山田忠生

リバーセンタードシティ”宝塚”構想:2
1・すべては「阪神大震災」の起こった1995年に始まった
昨今に経験する猛暑の夏や、熱帯にみられるスコールのような局地的集中豪雨などは、私にとっても初めての経験である。もちろん、それも含めて耳目を集めている地球温暖化現象は、人類が存在していなかった時代には無かったと思われる。
今、生じているさまざまな生活や環境の変化は、たどれば果てしないところまで原因を遡ることになる。いずれから解決していくか、途方にくれるような問題といえる。

顎関節痛の軽減:8

歯科医師・山田忠生

7.ネガティブな行動に注意する。
いくつかのあなたの習慣は、TMDを悪化させるかもしれない。以下のようなものが、それに含まれる。
爪を噛むこと、頬粘膜や口唇を噛むこと、顎を掌にのせること、そして歯をくいしばることは、すべてストレスのサインである。
あなたが歯を食いしばるとき、
歯に対してではなく、顎や舌に関係する筋肉を緊張させる。
医師に相談できるように、毎日の習慣を記録するべきである。それらを行っている頻度を心に留めておく。

パンキー歯科診業哲理:302

歯科医師・山田忠生

非情にすばらしい最初の言葉には、「あなたが持っておられる問題は、何ですか。」がある。それによって緊急の手当が、必要な急性状態にあるのかどうかがわかる。中にはこのような単純な質問によって、患者にとってはまったく歯科医師が必要なのではないことがわかり、援助のできる他者を患者に紹介することもある。ときには緊急の問題ではなく、診査や歯口清掃のために来院してくる患者もいる。このような患者というのは歯科医学の価値を認め、自分の歯を管理したいと考えているのだ。特に歯科的問題があったときに次にするべき質問とは、「その状態が、どれほど続いていますか。」これは決してその歯科的問題の本質を明らかにするために行うのではなく、どれほどすばやく質問に答えられるかということも知るためである。患者の答え方が、その患者を分類するキッカケとなるであろう。