マークス「完全歯科医業学」:344

歯科医師・山田忠生

 

しかし、他の人への冠絶的な教育は、引用した例や状況で制限を受けるものではない。最適な歯科的健康を確立する必要のある段階にいる人に話をするべきであると、責任を感じている患者は存在しており、注意深い歯科医師はそのことを患者に提案する機会が多いことに気づくはずである。とりわけ歯科医師が患者から熱意のある反応を引き出せたときにはその熱意を、他の人々へ最適なコントロールについて伝達したいという願望へと変化させるべきである。(歯科医師が患者から賞賛を受けたようなときには、きまりの悪さも感じて、その賛辞に直接応えようとしないことがある。その代わりに最もうれしく思うことは患者が完全な歯科治療から得られる恩恵を、理解させることができるようになったという事実であり、それを受け取る必要のある多くの人々にそのことを伝える方法があれば、そのことが望みであるということを伝えることによって、”その賞賛を仕事に向ける”ことが可能となる。)

 

 

バークリー予防歯科の概要:210

歯科医師・山田忠生

 

この歯科医師は、第5週目を転換目標の週に選び、アポイントメント・ブックを新しいものに替えた。彼の秘書は4週間を患者への電話と、アポイントメントの変更にあてた。多くの患者は数か月前からのアポイントメントをしていたにも関わらず、正確な時間を知っていなかった。そこで2~3週間前に余裕をもって連絡をした結果、患者は指定された時間に都合がつくかどうかを難なくと決めた。都合がつかない場合はそれに代わる時間を決め、この時間にも来院できないときには2週間ほど経過してから、再び電話をする旨を伝えた。

次の3週間で、秘書は第1週の変更をすべて新しいアポイントメント・ブックに移し終えた。歯科医師が驚いたことには、新しいアポイントメント・ンブックは金曜日の正午までに、古いアポイントメント・ブックの1週間分を完全に消化してしまったのである。金曜日の午後と、土曜日の朝は追加のアポイントメントのために残す。そして、それをクラウン、ブリッジの”待機リスト”の中から順番に埋め合わせていった。秘書は引き続き奇術師のように古いでたらめなアポイントメント・ブックを、うまく工夫した新しいものへと合わせていった。高度な生産性ある歯科医療診療で、2週間分だけアポイントメントがつまった。

 

 

ザ・デンタルフィロソフィ:146

歯科医師・山田忠生

 

Abraham Maslow は、Rensis Likert博士の次のような研究に同意している。彼によれば、経営参画の機会が多い組織の方が、そうでない組織よりもトップの人間の影響が大きいというのである。つまり、”あなたがち^むの誰かに影響力や権限を与えていこうとすれば、あなたはそれ以上に影響力や権限をもたねばならない。”ということである。

しかし、Maslowは、”人々が権威主義的経営に慣れ親しんでいる場合には、経営参画方式への転換は徐々に行うべきであることを忘れてはいけない。”と警告している。中には経営上の弱点とみなされることに、つけ入る人もいる。

 

 

デンタル・コミュニケーション:107

歯科医師・山田忠生

 

ときには、状況によって危険を冒すことも認められることもあれば、患者に対して怒ってみることや、高圧的な態度をとること、素っ気なくしても構わない関係にあることがある。このような方法は依存心の強い患者を動かし、自分の行動を変える必要のあることを患者に納得させる患者へのあなたへの好印象を、あるいは患者そのものを失う危険性をも十分にあなたが管理できるのだということを、患者に納得させるのに使われることがある。あなたは何をしようとしているのか、なぜそうするのかを知っておくべきであり、つまりは暖かく、友好的で思いやりをもつべき時期と、気難しく対決的で、単刀直入である時期とを認識しておくべきなのである。時期によって患者の成長や責任感の強化に、どちらかが適切で建設的なものになる。

患者の社会的・個人的情報を収集するには、やわらかく問いかけるような言葉遣いが効果的である。

 

 

睡眠時ブラキシズム:5

歯科医師・山田忠生

 

ブラキシズムの原因は何か

歯科医師には、まだブラキシズムの原因は何かがわかっていない。しかし、ブラキシズムのリスクを増大させるいくつかの要因としては遺伝、ストレス、睡眠時無呼吸などの他の睡眠障害、そしてアルコール、薬物、喫煙などがある。

しばしば、ブラキシズムにはストレスや、不安から生じる。ブラキシズム症例の70%は不安やストレスに関連しており、激しい感情を起こしやすく、攻撃的または過度に活動的な性格をもっている成人には、高い割合でブラキシズムが生じる。人々は頬、口唇、爪を噛むのと同様に対処戦略としてブラキシズムを発症しているかもしれない。

妨害的睡眠時無呼吸(OSA)のような睡眠関連呼吸障害をもった人々は、ブラキシズム・リスクが高い。

 

 

シュースター「卓越歯科医業学」:207

歯科医師・山田忠生

 

お金の使い方の下手な人は、十分にお金をもつことがない、そして時間管理の下手な人は、時間に余裕をもつことが決してないようだ。

仕事の上でやりくりをするためには、色分けしたアポイントメント・ブックを使うことだ。

この両方(毎日の記録書とアポイントメント・ブック)を使えば、あなたの生活はドラマチックなまでに変わるだろう。

 

 

睡眠時ブラキシズム:3

歯科医師・山田忠生

 

ブラキシズムの症状

ブラキシズムをもった人々は、そのことに気づいていないかもしれない。夜間に歯をこすり合わせることによる症状は、以下の通りである。

・歯の痛み、顎の痛み、原因不明の顔面痛、耳痛、頭痛

・顎の痛みと腫れ

・歯、人工冠、あるいは充填物の破損

・歯の形態の変化

・ベッドをともにする人から歯のこすり合わせ、歯ぎしりによる音への苦情

 

 

タタミの上を、下駄を履いて歩く:22

歯科医師・山田忠生

 

私も歯科医師になったばかりの頃、つまり50年以上前のことになるが、患者からの質問は苦手だった。違った意味で、”聴く耳”をもっていなかったのだろう。忙しいからとか、説明をする時間がとれないということではない。うまく答えられなかったらどうしょうかとか、知らないことだったらどう返答すればいいのだろうかと、正直ドキドキするものだ。

今にして思えば恥ずかしいことだが、知らないことばかりという状況だった。診療が終わり、帰宅してから何度、大学時代の教科書を開いたことだろう。そして、そこに記載されているかなりの文章が明確に理解できるのだ。大学時代はまったく右から左に通り抜けていた。何度も言っているが、講義は講義、臨床は臨床というばかばかしいほどの別次元として教えるという教育の弊害があった。今ではどうなっているのかは、知らないが…。

折に触れて語っていることがあった。あえて、誤解を恐れず話している。それは、こういうことだ。

「知りません。」、「わかりません。」、「できません。」、「ダメです。」が、患者に話せて一人前の歯医者ではないかということだ。

 

 

 

ザ・デンタルフィロソフィ:145

歯科医師・山田忠生

 

Budham は、方針決定の3つのレベルについて、次のように述べている。

最高責任レベル――歯科医師が独自で決定しなければならない。

・基本的なオフィスの哲学と使命

・多額の財政的支出

・設備の設置場所

・引退の時期

経営管理レベルーースタッフが歯科医師とともに決定を行う

・診療費の決定

・休暇規則。たとえば病欠を有給にするかどうかなど

・新しいチームメンバーの採用

・中期、および短期計画

・経費の予算額

・診療時間の変更

・コンピュータの導入も考慮したシステムや、スケジュールの変更

日常の決定レベルーーそれぞれのメンバーは、診療業務の正確な処理と遂行のための決定に対して責任と義務を負っている。