歯科医師・山田忠生
この歯科医師は、第5週目を転換目標の週に選び、アポイントメント・ブックを新しいものに替えた。彼の秘書は4週間を患者への電話と、アポイントメントの変更にあてた。多くの患者は数か月前からのアポイントメントをしていたにも関わらず、正確な時間を知っていなかった。そこで2~3週間前に余裕をもって連絡をした結果、患者は指定された時間に都合がつくかどうかを難なくと決めた。都合がつかない場合はそれに代わる時間を決め、この時間にも来院できないときには2週間ほど経過してから、再び電話をする旨を伝えた。
次の3週間で、秘書は第1週の変更をすべて新しいアポイントメント・ブックに移し終えた。歯科医師が驚いたことには、新しいアポイントメント・ンブックは金曜日の正午までに、古いアポイントメント・ブックの1週間分を完全に消化してしまったのである。金曜日の午後と、土曜日の朝は追加のアポイントメントのために残す。そして、それをクラウン、ブリッジの”待機リスト”の中から順番に埋め合わせていった。秘書は引き続き奇術師のように古いでたらめなアポイントメント・ブックを、うまく工夫した新しいものへと合わせていった。高度な生産性ある歯科医療診療で、2週間分だけアポイントメントがつまった。