パンキー歯科診業哲理:261

歯科医師・山田忠生

 

あなたがいくらか外向性であるか、少しばかり人間嫌いであり、しかしもっと人を好きになりたいと思っているのであれば、いくつかの方法が考えられる。これまでに好きになった人々を思い出し、どうしてその人々を好きになったのかを調べてみることである。あなたが好感をもっている人に、このことをしてみるのだ。そうすればあなたが好きな人への、一連の特徴が明らかになってくる。あなたが初めて出会う人に対して、このような特徴をさがしてみることである。

新しい患者にこの特徴の一つでも明らかになれば、その人への見方が変わってくることに気づくはずである。その特徴が顕著なものでなくても、可能性はそこにあるのだ。あなたの焦点を合わせたことが、次第にふくらんでいくのである。

人に好意をもてるようになる、もう一つの方法としては、あなたが人々に好奇心をもつようになるということがある。あなたの周りにいる”人々を揺り動かす人”--人脈をつくり、物事を達成することのできる人--というのが、どれ程に相手に話をさせるコツを心得ているかということに気づいたことがあるだろうか。それこそがそのような人々が心から相手に好奇心をもっているということであり、その好奇心を相手に質問するという形で表現するのである。この次に新しい患者と出会うときに、その人に好奇心をいだくようにしてみることだ。患者のもっている書物、身につけているブローチ、出身地などへの特にこれといったことのない質問が、情報交換を豊かにし、密な関係に導いてくれるようになる。

 

 

 

 

 

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