歯科医師・山田忠生
”はい”、または”いいえ”の返事
患者の中には、「はい」、「いいえ」の返事が必要な質問をしなくてはならない人もいる。そのような患者には、往々にして返事が事実に基づいたものでなく、その場の雰囲気に影響されていることがある。
返事が「はい」であっても、その「はい」の意味を確認できない。つまり、あなたに気に入られようとしているのか、あなたの期待する返事を考えた上で答えているのか、触れてほしくないことを話題から避けようとしているのか、それとも事実に基づいた返事h¥なのかがわからないのである。次に述べる質問には、上記のどの理由によっても「はい」と返事することができる。
●これまでに薬をお飲みになったことがありますか。
●3年前に、その問題に関して歯科医にかかられましたね。
●今は、お仕事はすべてうまくいっていますか。
●ダイエットは続けていくことができますか。
返事が「いいえ」である質問も、「はい」と返事することと同様のことである。