パンキー歯科診業哲理:267

歯科医師・山田忠生

 

この章では、”不作為”と”作為”による過失についても述べることになる。作為の過失とは、知っていながら不注意のために侵す誤りである。不作為の過失――偶然に起こったり、自覚していないために起こる段階でもある――しかも、犠牲の多いものとなり得る。たとえば、クラウンのマージンが完全であったとしても、その形態と歯周組織との関係を無視していれば、重大な不作為による過失を侵していることになる。さらには、患者にとって最適な歯科治療を患者とコミュニケートすることを怠ったとすれば、――いずれにしても、患者がそうしないと信じていたとしても――あなたは患者を裏切ったことになる。

新しい患者を獲得しようとしている歯科医師には、現在の患者に必要な歯科治療すべてを行っていないかもしれないという認識に欠けていることが多い。”オフィスから流出している”歯科治療の総量は、すべての歯科医師を豊かにして余りがあると、Dr.パンキーは好んで話している。このような作為と不作為の過失を取り除くには、心からの誓約が要求される。

 

 

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