歯科医師・山田忠生
多数の歯科医師が自らをリコールから切り離して、そしてそのための責任を合理化しようとする理由は、それを儲からないからとみなしているということがある。2~3枚のレントゲン写真と充填するべきウ蝕が一つ――あまり多くは請求できないが、しかし時間は要する。再び、ここで”レントゲン写真料金”や、”1面あたりの料金”に直面することになり、しばしば挫折しそうになる。しかし、挫折はさけることができるのである。完全な歯科診療を行っている歯科医師であれば、総時間を基礎とした単位当たりの料金を設定していなければならないので、リコールは、――歯科医師の最適コントロールにおける一段階として―ー時間を基礎とした単位当たりの料金を含んでいなければならない。
通常、リコール診査は歯科医師の時間として1時間以上を要する2回来院となるであろう。歯科医師の中には、――多分、大多数であるが――2回来院の必要性に反対であることを主張する人も存在するであろうが、リコールが死k獅子の主張するように重要なものであるのなら、診査が”口の中をチラッと見る”であるはずがない。完全な歯科治療をしとぇいる歯科医師には、2回来院の必要性が自覚できるはずである。