歯科医師・山田忠生
歯科医師の中には、予防歯科医学は高度な改良された歯科医学的な能力をあまり必要としないと誤解している歯科医師もいるが、これほど真実とほど遠いものはない。予防により減少するものは修正の量であり、またその緊急の度合いであって、それによって最も優れた歯科医学を個人、あるいは保険患者のだれもが受けられるようになるのである。このような地位と歯科医師の多面性の保証を求める要望は別としても、小都市(あるいは歯科大学の教授会)でのように市民(あるいは歯科大学生)の最大の関心事が、歯科医師にこのような技術が備わっているかに向けられていることも現実としてある。もちろん、歯科医師は多くの分野で熟達し、多様性をもっているといえようが、10種競技の選手に例えるならば、地祇の項目に十分に通じているべきである。