歯科医師・山田忠生
治療室はどうだろうか。あなたにとって働きやすいだろうか。一経費を節約するという誤った考えから、間に合わせや時代遅れの器具を使っている歯科医師が多数みられる。本当は適切な器具を使えば、それだけあなたの必要性に応え、よりすぐれた歯科医学が展開できるのである。ハンドピースのバーをいつも交換しているのなら、なぜハンドピースを2つ使用しないのか。すぐれた器具は最高の投資なのである。自分の器具について考えてみよう。改善のために借金をしようとも、その投資は十分な効果をあげる価値のあるものである。
能率を考えたとき、頻繁に使用する器具は手じかにあり、必要な器具はすぐに使用できるべきである。Dr.ワトソンはこのように話している。”患者の後ろのテーブルにノートを置いている。アシスタントに何かを頼んだとき、それが私に手渡されるまでに5秒以上かかったときには、アシスタントはそれをノートに書いておく。あるいは、何かを取り出すのに間違った引き出しを開けるたびに、それも記入させる。