歯科医師・山田忠生
歯や歯肉に対するブラキシズムの影響は何か
歯への影響としては、咬合面と歯頚部における過度な摩耗と、歯の動揺、歯折、知覚過敏がある。歯肉にとってブラキシズムは、歯周疾患を悪化させる要因である。他のブラキシズムの影響としては筋肉疲労、顎、頚部、背中の痛み、そして頭痛が増加する――ブラキシズムは偏頭痛の引き金となり――同様に耳のまわりに痛みを伴った顎関節の過剰使用や炎症、そして耳鳴りと疲労が増加する。この疲労は他の人にさえも影響を及ぼし得るのである、というのは睡眠中に隣のパートナーを目覚めさせるに十分なほどの音で、歯をきしませるのである。