歯科医師・山田忠生
症状は患者によって異なるが、それは患者の耐性によっても異なる。ある人々は歯の摩耗と歯肉の退縮が進行し始めるまでは痛みを經驗することもなく、昼夜を問わず歯をくいしばることができる。他の人では通常以上に歯をくいしばるか、こすり合わせて、それに即して顎の痛みや緊急性の頭痛をもつような、苦しい一週間をもつことがある。患者の症状はそれぞれが抱える弱点個所に示されるであろう。例えば全身麻酔下で第3大臼歯の抜歯をしたことがある患者は、顎関節の脱臼のリスクが高く、そのためストレスのある事象に対する反応として歯ぎしりをし始めると、最初の徴候としておそらく痛みを発生するか、あるいは顎関節をいつもより大きく音を発生するようになる。