歯科医師・山田忠生
交感神経系の活動は、痛みや心理的なストレスと関連していることが示されている。ドーパミンは増加する心拍数や呼吸数とともに、この活動のマーカーとなる。それはセロトニンとともに抹消感作における役割と、痛みを伴う刺激が増大する感覚とを演じることになる。レボドーパ、アンタフェタミン、ニコチンなどのドーパミン作動性システムの生産を活発にさせ、喫煙者が非喫煙者に比較してブラキシズムが2倍多いことを説明するのに役立つ。また、遺伝がドーパミンやセロトニンの生産に役割を演じている。研究によれば、夜間のブラキシズムに苦しむ人々の21~50%が、その家族も子ども時代に同じ問題で苦しんでいたことを明らかにしている。関連するメカニズムは、まだ非常に不透明ではあるが、多くの仮設は人格のタイプ、ストレスの多い環境、抑圧された感情、そして欲求不満であることを示唆している。私が好む仮説は、意識下と無意識下との間に存在する緊張の中にあるというものである。この仮説によれば、浅い睡眠中に、私たちの夢と日常生活との間に存在する相違が筋肉の緊張として具体化されるということである。