マークス「完全歯科医業学」367

歯科医師・山田忠生

 

3回来院診査方法を誠実に取り入れようとした歯科医師は、しばしば好ましくない、あるいは分別の無い患者の反応に直面することがある。これは予測されることである。患者を取り扱うのに、普遍的な成功法といったものはあり得ない、というのも私たち人間そのものを、その人の不安、弱み、そして自己妄想すら扱っているのである。その状況は、さらに歯科医師自身の不確定な要因で複雑化される。

患者が立証されるテクニックに思いがけない反応をすることがある。それは歯科医師の能力不足のためであり、賢明な歯科医師は患者もテクニックも咎めない。咎めるのは自らであると考える――つまり、十分に患者を観察していなかったのかもしれない、危険要因を明らかにしていなかった、あるいは提示した教育について患者が理解し、受け入れているのかどうかを十分に確かめていなかったからであると考えるのである。

 

 

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