歯科医師・山田忠生
生活上の指示はあなた独特の指示から成り立ち、患者に歯科治療上の責任を積極的に分担させるようなものでなくてはならない。管理、使用、清掃、そして歯科治療に由来する不快感に対する指導も、生活上の指示に含まれている。その患者との別れは、他の患者のいないときが望ましい。患者は去るにあたって、もう1分間を必要としているかもしれない。というのは、ようやくにして歯科治療から解放された患者にとって、その間に話したくても話せなかったことを思い浮かべる時間が必要なのである。他方、あなたは次の患者のことが気になってきている。これは、いろいろな方法で解決することができる。治療後に患者が話せるように、1~2分間を予定しておくことである。時間に追われるようなスケジュールを立ててはいかない。その患者に十分に注意を払うべきである。あなたが集中して注意を払いながら使う1分間は、気が散った状態で使う5分間に勝るものである。
治療室のドアのところまっで、あなたの管理下にあるということが大切である。あなたがドアを開け、受付まで案内する。受付秘書は必要な会計処理をして、次回の来院予定を立てる。