歯科医師・山田忠生
ブラキシズムには既製の、奇跡的な治療法はないーー治療計画は、それぞれの患者の状態に応じて決定する。目標は患者に治療、そして患者が自ら使える知識と手段を提供することで、患者に能力を与えることである。まだ発表されていない研究ではあるが、ブラキシズムに関連する(痛み、そしてあるいは機能的限界に伴う)咀嚼装置に機能不全に苦しむ約100人については、被験者の80%が自己管理哲学に基づくアプローチのおかげで60~100%の全体的改善を示した。この方法では専門家の援助はありながら――患者は自らの健康に一定の役割を果たしたのである。