バークリー予防歯科の概要:237

歯科医師・山田忠生

 

センターの活動の一環として、ヒトは内科と歯科の診査を受けた。診査の結果を家族に告げる方法が、信じがたいほどに重要であることがわかったのである。

”わかった事実と、その意義とをできる限り普通の人のみわかるように、そっくり家族に伝える。そのときには、こちらから積極的に忠告を与えるようなことはしない。普通の人にとっては、どのようなアドバイスも求めていないのであるから、これは当然なことかもしれない。しかし、内科医として養成された人、つまり明確に忠告を与えるよう指示された人にとっては、これは非常に取りにくい態度である。確かに”忠告をする”ことは、権威をもつ地位にある人間にとって、ほとんど抑えられない衝動である。そのとき私たちはアドバイスをしないように、専門知識の権威者である態度をとることは慎むようにしなければならない。あるメンバーが語っているように、「医者はただ、あなたがどのような状態にあるのかを教えるだけ」なのである。したがってその後の実際の行動は、それぞれの思考力の程度によるのである。

 

 

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