マークス「完全歯科医業学」:373

歯科医師・山田忠生

 

20ー2 なおも、1歯への充填のみを希望する患者

經驗豊かな歯科医師、つまりは現代歯科医学の物語を話して、破壊的過程の状況について説明をするような歯科医師に対して、その後ですぐに患者はこのように主張することがある。

「そうですか、先生。でも、私は面倒なことはしたくないのです。どうか、奥の歯をつめるだけにしても+らえませんか。」

歯科医師は提示することにその技術や能力を充ててきたのであるから、無理もないことだがまごつかされることになる。その歯科医師が經驗が少なかったり、あるいはしゃべり過ぎて患者が考えを表明する機会を与えなかったり、教育に時間を充当するには多忙すぎると思っているか、テクニックを記憶しておいて機械的にそれを並び立てるような歯科医師であれば、そのような返答を理解することもあるだろう。しかし、そうではないはずである。それでは、何が生じたのだろうか。

 

 

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