歯科医師・山田忠生
中には他者を信頼することができないために、頼らざるを得ないような状況になることを避けようとして、自分の生き方を変えねばならない人もいる。飛行機の嫌いな人とは基本的に応用力学、パイロット、地上管制官、電子工学、そして機械などを信頼できない人なのである。他者に何もまかせず、頼らず、危害を恐れて眠ることもできず、すべてのことをコントロールしていけるだろうか。他者を信頼できない人のもつ重荷を、あなたは実感できるだろうか。
患者があなたを信頼していないことを軽視してはいけない。お互いにとって重大な問題である。この問題の大きさを考慮するべきである。自覚するべきことは、あなたは口にしたことは実行しなければならない、そして治療中の患者に何を感じてほしいと思っているかを、はっきりを述べるべきであるということである。