バークリー予防歯科の概要:242

歯科医師・山田忠生

 

患者がこの必要なものに対して真剣に考えるにしたがって、健康な口腔の意義に気づくようになるだろう。さらに、健康な口腔をもつようになると、患者は自分がなりたいと思う人間のように見え、またそのように感じるようになり、そのことに感謝するだろう。自尊心は負担であるというよりは、むしろ財産である口腔にふさわしいものである。これによって家族内では互いに感謝の気持ちが大きくなり、より良い生活の共同体へと導かれ、開発途上国の不況を受け入れる側の人びとには天からの賜物となるのである。

貧しい家庭は不安定であることが多い。今なお、口臭のような単純なことがいかに結婚に弊害をもたらすのかを、考えようとする人はほんのわずかである。Dear Abby欄に投書をしたある女性は、その失業中の夫について次のように語っている。「彼の歯は見ただけでも不愉快になり、口臭は我慢できないほどなのに、それでもまるで10代の若者のように恋のまねごとをしているのです。」口臭は恋愛中や結婚後の1,2年は見て見ぬふりをすることができるかもしれないが、やがて結婚生活にも絶対的な支障をみたす時期がやってくrのである。

 

 

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