歯科医師・山田忠生
1.親に歯科医学を説明すること
2.ウ蝕はの治療を、むやみに行うこと
にわか仕込みの歯科医学の知識を、親に詰め込むことは無益なばかりか、かえって有害にもなりかねない。彼らはまったく学ぶことをしないばかりか、知識を吸収するのではなく、間違ったことを学ぶのである。親の中には歯科教育的には、ほとんど何のアプローチをしていないにも関わらず、治療計画を受け入れる者が多い。というのは、歯科医師は子どもたちに少なくとも興味を示しているものと思い込んでいるためである。しかしながら一方には治療費が高いといって治療を拒絶するものもいる。成功を収めるために、医師と親とは互いの信条を理解し合い、目標をともにしていかねばならない。この場合、他のことはほとんど問題にならないのである。広範なことを教えるプログラムを徐々に休止させ、長々とした口頭での説明や、チラシ、パンフレットの類、スライドや映画も打ち切りとしなければならない。