デンタル・コミュニケーション:148

歯科医師・山田忠生

 

以下のよな考えは、歯科のスタッフの業務にどのような関りをもっているだろうか。

質問:最初の考え、つまりメッセージの背景となるものがメッセージの意味するものを決めている、ということを適用して、歯が痛いという発言を考えてみよう。以下の状況下ではこの発言はどのような意味をもつのか。

  A.試験の準備ができていない7年生の生徒が、試験日の朝8時に母親に向かって話している。

  B.35歳の会社部長の女性が、緊急の来院で歯科医師に話している。6年間、歯科医師に診てもらっておらず、これまで歯に異常があったこともない。彼女は夫から離婚の申し立てのあることを昨日知った。

  C.73歳の大学を退職した元教授の人が、新しく修復物を装着した2週間後に、歯科医師に話している。

回答:それぞれは以下のような発言と解釈できる。(他の解釈もあり得る)

  A.「お母さん、今日学校に行かなくてはいけない。」、あるいは「家にいて、構わない。」

  B.誰かに関わっていてほしい。

  C.「この義歯は、少し調整をする必要があると思う。」

 

 

 

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