歯科医師・山田忠生
費用や痛みへの恐れを隠しているか、あるいは特に材料と結びついた先入観や偏見を秘めていることがある。状況を管理していく上で歯科医師は基本的な考え――完全な診断と効果的な治療――から、材料やそれに付随して変わってくる価格などについての、商業ベース的な議論へと関心がそれていかないように備えなくてはいけない。
最初の段階では、そのような質問を行ったのか、その本当の理由を明らかにすることにある。「とても良い質問だと思います。ところで、どうしてお尋ねになったのでしょうか。」
好奇心が動機となっていることが判明すれば、修復物のタイプや使用する材料は、まったくその治療する目的に適っているものであるという簡単な説明で、ほとんどの場合は患者は満足するのである。審美的なことを含んでいる場合には、治療計画を決定する前に要望について考慮を払い、詳細について話し合いをもつという保証を、通常は与えることになる。しかしながら、危険性については教育によって対処されなければならない。