歯科医師・山田忠生
治療中止のときの手紙
症例提示において、最も無視されやすい分野
ご自宅の冷蔵庫が壊れてしまい、そしてあちこちと探し回り、シアーズのお店で購入したとすると、あなたはそれをいつ配達してほしいと思いますか。
あなたのオフィスですばらしい歯科治療を見せてもらい、さらに治療を進めることを決めて帰宅し、その後にキャンセルをして、どこかほかのオフィスに行ってしまったというような患者に出会ったことはないか。もちろん、あるでしょう。私も、ある。
人びとは、あなたに頼りたい、そして私に頼りたいと思っているが、私たちは予約をして会うだけである。彼らは帰宅して、考え、そのことについては彼らよりも知識の少ない人に相談をして、そして反対の決定をしてしまう。患者が何かを決めようとしているときは、強力に勧めることや、前ページのような手紙が必要である。賢明な決断を下したときには、賞賛しなければならない。そのためにこのような手紙を送ることは、すべての問題を解決することにはならないが助けになる。