マークス「完全歯科医業学」:351

歯科医師・山田忠生

 

効果を上げるために、歯科疾患を最適にコントロールするよう設定されたプログラムに含まれるのは、適切な時期に実施する定期的な再診査があり、そしてリコールに応答することの重要性が患者に印象付けられるが、それだけでは十分ではない。歯科疾患に対して警告するものとして、自然のシステムは有効ではない。「私の歯は痛くなったことはありません。ですから、問題もありません。」と患者は悦に入って話す。当初の患者教育の中で、そして治療中にも歯は痛みを感じることなくカリエスに罹患している可能性のあること、歯周疾患は不快感もなく進行し得ることについて、患者に話してはいるが、数か月後にもその印象が鮮明であることは期待できない。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。