シュースター「卓越歯科医業学」:221

歯科医師・山田忠生

 

レターシステムの目的の一つは、あなたがいつも患者との接触を続け、その患者を覚えていられるようにすることである。患者に何かを伝えるときに口で話すのと、それを活字にするのとでは大きな違いがある。人は話された言葉は、忘れてしまうものである。しかし、それを文章にすると、相手はあなたが真剣であることを認識し、それを忘れずに覚えているのである。そしてまた、あなたにとっても記録となって残るものであり、将来においても参考となる資料になるだろう。直接に患者に伝えにくいような、しかし重要である事項も手紙には書くことができる。

 

そう頻繁に起こることではないが、広範囲の治療の必要性を話し合うときには、相談者に依頼することも勧められる。診断書による記録や、付加的な教材は効果的である。あなたの徹底した姿勢、患者に対する理解、配慮は必ず評価されるのである。

 

 

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