デンタル・コミュニケーション:126

歯科医師・山田忠生

 

多種多様の質問をしていくことも特殊なケースにしか適用できず、むずかしいことも多い。つまり、口数の少ない患者に責任感をもたせ、もっと自由に話すように仕向ける場合である。そのような質問をすることにより、患者は(質問を覚えていることができたとすれば)自信をもって話し始め、そのすべての質問に答えようとする。この方法は患者から短い返事だけが返ってくるのを避けるのに用いる。うまくいったときはすばらしいが、このテクニックにあまり効果は期待できない。患者によっては、しばしば混乱を引き起こすことがある。患者はせきたてられることや、沈黙をすること、また圧倒されるように感じる。このような感情のどれか一つでもあれば、患者は必要な情報を提供しようとはしなくなる。

 

 

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