バークリー予防歯科の概要:226

歯科医師・山田忠生

 

患者に健康の獲得と、保持の方法を教える能力は決定的なものであり、恐らく他のいずれの技よりも診断に大きな影響を及ぼすのである。歯科医師は、かつては絶望的だと見放していた多くの歯を、今では治療することができるという自信と確信を得る。疾患をコントロールすることにより、患者をより多く診ることができると同時に、あまり多方面の治療は手掛けないようになる。小児歯科と歯周疾患が特にそうである。歯科医師は最高の治療をすべての患者に施し、彼自身と患者の双方に、その歯科治療がドン・マスターのいう「野ウサギまがいのギャンブルよりは、むしろ信頼できる長期の投資」であるという確信を与えるのである。患者は高度の歯科医学を最初から敬意をもって受けることができ、歯科医師は途中で急に修正することもなく、真の診断専門家となり、インチキ承認などという汚名を着せられることは絶対にないのである。

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