歯科医師:山田忠生
彼らの選択するさまざまな行動を観察して書きとどめることは、大変興味のある研究である。家族の思考力は、診査を受けた後に報告される事実に向けられるからである。反応を示すのは個人であることはめずらしく、ほとんどが家族全体である。この結果へと導くテクニックは、欠くことのできないものであると思われる。というのは、そのテクニックは家族が深く感じ入っている責任感を鍛錬する機会を家族に与えるからである。実際、なぜムシ歯だらけの口に関して無干渉であった態度が、新しい環境によって変化し得るのか理解に苦しむが、現実はそうなのである。そして男女に限らず、今までにまったく気にもかけていなかったのにそのように変わり得るのか、わかり兼ねるのが事実である。それは個人と家族の双方へもたらされる著しい利益の、いずれの場合の結果でも明らかである。実際に診査の終わりにいくつかのアドバイスをと予定していた場合は何の反応も見られなかったが、その反面に個人の自発性と責任感とに委ねると、圧倒的に多くのケースで反応があった。この反応そのものが、主に休止の状態にあった医師団の実行力を象徴しているのである。医師団の実行力に伴い、健康も発展している。責任に関しては医師団もこの規則の例外ではないのである。