デンタル・コミュニケーション:144

歯科医師・山田忠生

 

質問:あなたなら、以下のどれを患者に話そうとするか。

 A.この前にお会いをしてから、どのように歯を手入れしれおられますか。

 B.何かうまくいっていないようですね。さらに悪くなっていて、手入れをしておられなかっらように思えますが、どのようにされていますか。

 C.どのようにブラッシングをしておられますか。

 D.ブラッシングは何回、されていますか。

 E.お口の手入れに、何か問題があるようですね。

 F.お口の手入れに問題があるようですね。あなたもそうおもわれますか。

 G.あー!なんて歯のひどいこと。私が話したようにはブラッシングができないのですか。このまま治療をしても、何にもなりませんよ。

回答:A、B、E、Fは、患者を支持し、経験したことをあなたに話すきっかけをつくる。Aを除くすべてがあなたの考えていることや、なぜ質問をして、情報を得ようとしているかという、あなたの意図を患者に知らせてしまうことになる。

  CとDは、特定の情報を求めるものであり、すでにあなたが明確に何が問題であるかを認識していることを示唆している。

  Gは、患者との間によほどの信頼関係がない限り、患者は離れていくことになる。

 

 

 

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