歯科医師・山田忠生
1.AがBに、何かを告げる。内容は問わないが、Aにとって重要なことでなくてはならない。例えば、「私はあなたのことを、もっと知りたいのですが。」など。
2.BはAに次のように尋ねる。「つまり、こういうことですか…。」
3.Aは、「はい」、「いいえ」でのみ答える。
4.BはAから、「はい」という答えを3回得なければならない。
この練習は、意味づけのための練習問題と称し、歯科・医科の学生、歯科衛生士にとって効果のある学習である。
あなたがBであれば、メッセージの意味することを解釈するのに、言語以外の手がかりを用いたことに気づいたはずである。このような練習をすることは(それに含まれる原則の理解とともに)、患者に指示を与えるときに役立つ。メッセージは受け手次第である、と明記すれば、あなたの話したことの何を患者が聴き、そして患者にとってそれが何を意味しているかを追求せざるを得なくなる。患者の聞いた内容をチェックすると、患者はあなたが使った言葉よりも非言語メッセージに注目していたことが、よくわかるであろう。