シュースター「卓越歯科医業学」209

歯科医師・山田忠生

不正咬合(咬合調整や、矯正治療の後に送る)
ムシ歯や、詰めたものが欠けたり、壊れたりした歯を治療することが大切なのは十分に証明されています。普通の人びとでもほとんどの人が、歯を失う可能性が歯肉の病気であることは知っています。しかし、歯を失う原因となる最も見つけにくい病気は、不正咬合なのです。

不正咬合は、非常にゆっくりとしたペースで悪化していきます。自分が年齢を経ることを観察することはむずかしいことですが、それと同じように歯への悪影響はゆっくりと生じます。歯が本来のあるべき形で適合しなくなると、すぐに破壊が起こります。歯ぎしりで歯が過度に摩耗することや、噛む力のバランスが不適当で以上に力がかかってしまうと、歯が壊れたりすることもあります。歯の噛み合わせが不適当で、筋肉のバランスがくずれ、原因不明の頭痛や首の痛みに悩む人が多数おわれます。

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